ここから本文です

「勤勉で偉大な日本人の国民性を見た」 本田“擁護派”のミラン番記者が別れを惜しむ

6/1(木) 19:21配信

Football ZONE web

在籍3年半を見続けたヴィンチ記者 「素晴らしい思い出を心に残してくれた」

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、今季限りでクラブを退団することになった。5月28日に行われた最終節の敵地カリアリ戦では、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督にキャプテンマークを託された。試合には1-2で敗れたが、ミラン番記者は背番号10との別れを惜しんでいる。

【動画】本田がミラン本拠地最終戦で有終FK弾! 462日ぶりに歓喜爆発

「カリアリ戦では、ミランはまるで遭難するようだった。唯一助けようとしていた男が本田圭佑だった。良い思い出を去り際に残してくれた」

 地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は、本田のラストゲームをこう振り返った。2014年1月の加入以来、本田に対する好意的なレビューを続けてきた“擁護派”のミラン番記者は、ラストマッチでのキャプテン就任も喜んでいた。

「彼をチームの中核として配置することは、重要な表明だったと思う。本田はミランのユニフォームに愛着を持っていた。彼は“ウン・シニョーレ”、つまり立派な紳士だったんだ。真面目で、プロ意識が高い。素晴らしい思い出を心に残してくれた。ミランの悪い時期にやってきたので、運が悪かった。もっとスーパースターの中に入ってプレーできていたら、彼のクオリティーがより明確に示されたかもしれないね」

 今季出場はわずか8試合。先発出場は2試合のみで、シーズンの大半をパンキナーロ(イタリア語でベンチ要員)として過ごした。昨季までチームやイタリアのサッカー文化に対する批判を展開し、炎上することもあったが、今季は黙々とベンチ生活の日々に耐えた。

「モンテッラは本田をよく理解できてなかった」

 モンテッラ監督は完全な消化試合で本田にキャプテンマークを託したが、信頼はしなかった。「モンテッラは本田を理解するのに時間がかかり過ぎ、彼をよく理解できていなかった」と、ミラン在籍3年半で5人目の監督となったモンテッラ氏との関係を振り返っている。

 2シーズン連続でリーグ戦1得点という不甲斐ない数字に終わった本田だが、輝ける日もあったという。

「インザーギ監督の時に7試合6ゴールを決めたあの序盤戦。そして、先日の日曜日のボローニャ戦でのFKだ。彼の真面目さ、彼の笑顔。勤勉で偉大な日本人の国民性を、彼の中に見ることができた」

 フィリッポ・インザーギ政権下の2014-15シーズン序盤戦、堅守速攻で相手ゴールに迫った戦術のなかで本田は輝きを放ち、衝撃のゴールラッシュを見せた。そして5月21日の本拠地最終戦となったボローニャ戦(3-0)に途中出場後、直接FKを決めた。チームに来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権をもたらす、貴重な一撃となった。

 練習場での勤勉さはどの監督も認めるところ。真面目さが花開いた瞬間を、ミラン番記者は忘れないという。

倉石千種●文 text by Chigusa Kuraishi

最終更新:6/1(木) 19:47
Football ZONE web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Football ZONE web

fangate株式会社

日本代表や欧州各国リーグなど、国内外のサッカー情報を毎日更新