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【U-20】痛感した強豪国の決定力。岩崎悠人はもう“献身性”だけで終わらない

6/1(木) 10:46配信

SOCCER DIGEST Web

「チームに貢献するという言葉に逃げず、結果を残したい」と語っていたが…。

 0−1で迎えた延長後半7分。1点のビハインドを負ったU-20日本代表の内山篤監督は最後のカードを切る。ピッチサイドに掲げられた交代ボードのナンバーは13番。その表示を確認した岩崎悠人は、すべてを悟ったような表情でピッチを去り、力を使い果たした重い身体で内山篤監督とハイタッチを交わした。「やるべきことはやってきたので、全力でやって、今持っているものを全部出したい」と意欲を示していた今大会。その想いは結実せず、不完全燃焼のまま帰国の途に就いた。

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 今回のU-20ワールドカップで、岩崎はストライカーとしての葛藤を抱えながら戦っていた。
 
 第2戦のウルグアイ戦で小川航基が負傷。2トップでコンビを組んで来た盟友の不在によって、背番号13に掛かる負担は想像以上に大きくなった。相手の背後を突くスプリント。潰れ役となるポストプレー。前線の起点として多くのタスクが求められた。
 
 その結果、「グループリーグ3試合は影になるプレーが多かった」という本人の言葉通り、ゴールを奪うプレーではなく、周囲を生かすプレーに比重を置かざる得ない状況となった。当然、献身的な動きを続ければ体力は消耗する。中2日での試合が続けばなおさらだ。それでも、岩崎はそうした動きの重要性を誰よりも分かっているからこそ、献身的なプレーを止めようとはしなかった。
 
 チームのためにという想いと、ゴールを奪うというFWとしてのプライド。試合を終えるごとに「点を取りたい」という言葉を残し、もどかしさを抱えながらも同じスタイルでピッチに立つ道を選んだ。
 
 迎えた30日のベネズエラ戦。誰よりも結果を欲し、試合前から「チームのためにやるのも良いけど、光もあれば影もある。でも、そこでチームに貢献するという言葉に逃げず、結果を残したいというのが今は強くなってきている」と意気込みを語っていた。
 
 しかし、岩崎に相手を仕留めるだけの力は残されていなかった。ゴール前でチャンスを得ても、思うように身体が動かない。33分には市丸瑞希(G大阪)のクロスに反応してフリーでヘディングシュートを放ったが、得点を決めたいという焦りもあって、枠を捉えることすらできなかった。
 

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最終更新:6/1(木) 10:51
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