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関ジャニ∞、アクシデントを突発セッションで乗り切る対応力【関ジャニ∞inメトロック完全密着 前編】

6/2(金) 18:39配信

ザテレビジョン

5月21日に行われた音楽イベント「METROCK 2017 TOKYO」(METROPOLITAN ROCK FESTIVAL)で、野外ロックフェスに初参戦を果たした関ジャニ∞。全10曲、「鉄板曲」に彩られた熱狂ステージの一部始終を詳細リポート!

【写真を見る】キーボード・村上信五はさすがの「盛り上げ力」で観客の心を一つに

5月21日~22日・東京・新木場若洲公園にて行われた『TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2017』の最終日に出演した関ジャニ∞。彼らがこのフェスへの出演を発表した時点では既にチケットが完売しており、彼らにとっては完全なるアウェー戦だったことは間違いない。

KANA-BOON、キュウソネコカミ、classicus、Cocco、サカナクション、Suchmos、SHISHAMO、MY FIRST STORY、Mrs. GREEN APPLE、MOROHA、夜の本気ダンス、LOVE PSYCHEDELICO、忘れらんねえよ、wacci、WANIMAというそうそうたる面子が名を連ねていた、“純粋な音楽ファン”が集まるこのフェスにおいて、“アイドルグループである関ジャニ∞”が、どこまでバンドとして戦えるのか。それが大きな課題でもあったと言えるだろう。さらに、初の野外フェスというのも、彼らにとってはプレッシャーだったはずだ。

この日は3つのステージに別れてライブが進行していたが、関ジャニ∞が立ったのはメインステージである「WINDMILL FIELD」。ライブが始まる18時を前に、「WINDMILL FIELD」には、大勢の観客が集まった。

ステージ下手から走り出てきたメンバーに、熱狂的な歓声が上がる。ただこの時点では、「アイドルグループ関ジャニ∞」をただひと目、話の種に見たいという好奇心の歓声が多かったに違いない。メンバーは、全員イベントTシャツ姿といった飾らない服装だ。さらりと定位置に着き、準備をする安田章大、横山裕、村上信五。ドラマー・大倉忠義は、バスドラの調子を確かめるようにキックチェック。その音に合せるように弦を弾いたのがベース担当・丸山隆平だ。姿勢を低くして両手を前に向かって広げ、観客を盛り上げる仕種で自分の持ち場に付いた渋谷すばるの隣で、セッティングが終わり準備が整った錦戸亮がマイクを通してあいさつをした。

「みなさん、こんにちは、関ジャニ∞です! 楽しんで下さい!」

錦戸のあいさつを合図に始まったのはインスト曲「High Spirits」。大倉がタイトなキックでリズムをリードし、錦戸と安田がギターリフをかき鳴らし、渋谷がブルース・ハープで主旋となるメロを乗せ、横山がそこに艶っぽいトランペットを絡めていく。村上が奏でるクラブ系のジャズピアノは素晴しくロックであり、楽曲のアクセントになっていた丸山が差し込むスラップは最高にクールだ。

“アイドルグループ関ジャニ∞”を一目見ようと集まった観客は、ド頭からアグレッシブなジャズロック・インストゥルメンタルをぶちかましてきた、想像を遥かに超えた彼らのバンド力に、大きく裏切られる形となった。

観客を踊り狂わせた「High Spirits」から間髪入れず、横山が「ワン、ツー」とカウントすると、観客が「ワン、ツー、ウー!」とカウントをつなげる。彼らの代表曲「ズッコケ男道」だ。イントロが始まった時点で客席からは「おなじみの曲」に大きな歓喜の声が上がった。関ジャニ∞のコンサートではおなじみの「ズッコケ男道」ライブバージョン。しかしテレビなどでは関ジャニ∞らしい、いなたい振り付けが付けられたダンス曲として明るくパフォーマンスされることが多いため、メトロックの観客たちには新鮮に響いたことだろう。『WINDMIMLL FIELD』を埋め尽くした観客がサビの掛け声「きばってこーぜ イェイ イェイ イェイ」「振り切ってこーぜ ほら ブンブン」の掛け声で飛びあがるさまは圧巻の光景だった。大倉のドラムプレイから、村上の鍵盤と丸山のベースのユニゾン、演奏をリズミカルに導く横山のパーカッション、安田と錦戸のギターのあおり、そして渋谷の迫力あるブルース・ハープでシャッフルされた間奏では、客席後方でモッシュやウォール・オブ・デスが起こっていたのも、フェスならではの光景であった。

 続いて届けられたのは「言ったじゃないかーっ!」という錦戸の叫びから始まる「言ったじゃないか」。宮藤官九郎脚本×錦戸主演のドラマ「ごめんね青春!」の主題歌としておなじみの楽曲だ。

タイトに歯切れよく刻まれるサウンドに、好きな子に振り回されるちょっと情けない男心をコミカルな歌詞で載せたこの曲もまた、関ジャニ∞らしさ満点の一曲。渋谷はかつて弊誌のインタビューで「ミュージシャンではないからこそ、エンターテインメントの世界で生きてきた関ジャニ∞だからこそ魅せられるサウンドがある」と語っていたが、曲中に差し込まれるコミカルなセリフも含め他のバンドにはない魅せ方、楽しませ方をする7人の存在感には、さすがのエンターテインメントと感じた瞬間でもあった。

「あらためまして、関ジャニ∞です! メトロック楽しんでいるか!?俺たち関ジャニ∞、いつもテレビでバカなことをやったり、ふざけてばっかりですけど、きょうのきょうだけは純粋に音楽を届けに来ました。俺たち関ジャニ∞の音楽を聴いてくれー!」(村上)そんな村上のあおりもまた、毎年のように5大ドームツアーを成功させてきたアイドル・関ジャニ∞だからこそ鍛え抜かれた「本番への度胸」を感じさせた。

4曲目は、丸山のベースフレーズからイントロインする「NOROSHI」。丸山のベースを受け、村上が流れるような鍵盤と安田、錦戸がギターを差し込むと、横山のトランペットが曲を引っぱり、アグレッシブな大倉のドラムが曲を派手やかに演出し、渋谷が腹からの叫びをかます。素晴しいリレーションとバンド感である。鮮やかな安田のギターリフから始まった「宇宙に行ったライオン」では、錦戸がアコースティックギターに持ち替え、渋谷がギターを置き、リードボーカルを取る。サビ寸前までアコギをかき鳴らしていた錦戸が、サビ直前で鮮やかにエレキへ持ち替える華麗な「早替え」も名物のこの楽曲では、渋谷の伸びやかな歌声がいっそう際立つ。シングルカットされていないアルバム曲でありながら、サビの「遠くへ 遠くへ」というコーラスが演奏中から浸透し熱狂的に叫ばれていたのも印象的だった。

ダークなロックナンバー「象」では、普段はほんわかした印象の安田が、普段は見せない牙を見せながら巻き舌ぎみにAメロを歌い上げると、横山のクールなボーカル、大倉の甘いボーカルへとつながり、サビでは渋谷がファルセットを加えながら歌い上げる圧巻の歌唱力を見せる。

と、ここで一つアクシデントが…。

「象」終わりで、丸山が歪んだベースソロを弾き始める。

「イェ~イ、マルちゃ~ん!」(錦戸)

渋谷は丸山と向き合い、弾けた笑顔でアイコンタクト。

「イェ~イ!」(渋谷)

渋谷の声を受け、キックを10発鳴らす大倉。ベースソロを引き続ける丸山の音に、大倉がリズムを加えリズムセッションが始まった。

「ハイハイハイ!」と渋谷。オーディエンスはそのリズムセッションに大いに盛り上がった。

だが、実はこのときの丸山のベースソロは曲順を間違えたアクシデントだったことが、後ほど判明(笑)。

丸山の間違いに気づいた時点で演奏を止めることもできたはずだが、錦戸と渋谷、そして大倉のさすがのフォローによって、それが間違いだったと気付かせない演出へとつなげたのはさすがだった。これも、生放送やコンサートで日常的に鍛え上げられていた、彼らのとっさの判断力と対応力のたまものだろう。

最終更新:6/3(土) 12:50
ザテレビジョン

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