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関ジャニ∞、ハプニングも天気も味方にした野外フェスデビュー【関ジャニ∞inメトロック完全密着 後編】

6/2(金) 18:45配信

ザテレビジョン

5月21日に行われた音楽イベント「METROCK 2017 TOKYO」(METROPOLITAN ROCK FESTIVAL/通称・メトロック)で、野外ロックフェスに初参戦を果たした関ジャニ∞。曲順を間違えてしまったアクシデントをとっさのリズムセッションで切り抜けた後、空が少しずつ夕焼けに染まってきてからのライブ後編をリポート。

【写真を見る】曲中のセリフをアドリブで変えてくるなど、生の観客を目の前にしての天性のアドリブ力も光った



突発リズムセッションを終えた後、即座に錦戸が観客に問いかける。

「楽しんでますか!?でも次、静かな曲やります~(笑)。みなさん、僕らもすごく楽しんでいるんで、後ろの方の遊具のあたりで遊んでいる人たちも、楽しんでって下さいね!ということで、静かな曲やりまーす。昨日ちょうど同じ時間帯に出たレキシさんが作ってくれた曲をやりたいと思います。『侍唄(さむらいソング)』」(錦戸)

イントロのアルペジオをつま弾き、ゆっくり優しく歌を乗せていく錦戸。錦戸から渋谷にリードボーカルが渡ったそのとき、野外フェスならではの予期せぬ偶然が起こった。ステージ上の空に、ゆっくりと飛行機雲が描かれていったのだ。切なげなメロディーが美しく響きわたる空に飛行機雲とは、まるで狙ったかのような、これ以上にない最高の演出となった。

と、ここで、再び丸山のベースソロが始まった。

「ホンマはここでやる予定やったんです!さっき間違えたんです! まったく同じことやるんですけど盛り上がって下さい!ほんまはここでやりたかったです!」(渋谷)

どっと笑いが起こりつつも、ハッピーなアクシデントをノリノリで楽しむ観客たち。先ほどのセッションを乗り切っただけでなく、間違いをしっかりと笑いに変えて見せるあたりもさすがとしか言いようがない。ジャニーズ事務所の中でもバラエティー出演がずば抜けて多く、エンターテインメントの中心で鍛え抜かれてきた関ジャニ∞らしさにあふれた、野外フェスへの最高の味付けとなった。

「お騒がせしました~っ!」と笑いつつも丸山がアタック感の強いご機嫌なベースソロを届けると、そこから始まったのは錦戸が作詞作曲編曲を担当した「Tokyoholic」。ハード・ロックン・ロールなノリのこの楽曲では、渋谷がタンバリン、横山がトランペットでバンドサウンドを華やかに彩った。東京への葛藤が歌えるのも関ジャニ∞の強みだ。サビの「Tokyo!」のリズムに観客は拳を上げ、高くジャンプして応えた。

「全員、手上げてくれ!」(村上)という村上のあおりから始まったのは「勝手に仕上がれ」。ガレージロック全開のライブ曲だ。彼らが奏でるロックに手を挙げ、体を委ねて盛り上がる客席はもみくちゃ状態だ。その景色に触発されたのか、7人もいつも以上の熱を返す。観客は、Aメロの“ニーニニニーニニニニニニニー”という気だるくも熱っぽい独特なフレーズにステップを踏み、サビのコーラスを共に叫び、“HEY! HEY!”の下りでは力強い拳が客席を埋め尽くす。熱量の高い最高の景色だ。メンバー7人は想像を超える盛り上がりに確実な手応えを感じていないに違いない。渋谷は、曲中の「後ろのみんなもよく見えてるぜ あ、ごめん、ちょっとそれ言いすぎたわ」というフレーズを、絶妙に抑揚を変えてニヤリと歌って見せ、客席からは爆笑と大歓声。安田も、「ちょ、そんな見られたら恥ずかしいって」という歌詞を「ちょ、そんな見られたらテンション上がるやろ~!」とアレンジしてみせるなど、大舞台でのさすがのアドリブ力も光った。

「関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます!」(渋谷)

Tシャツを脱ぎ去り、ギターを持ち直した渋谷が叫ぶ。彼がたった一人で出場した屋内フェス「テレビ朝日ドリームフェスティバル2014」でも叫んだその言葉には、アイドルであることへの葛藤と誇りを感じさせた。

「最後に1曲聴いて下さい!」(渋谷)

渋谷の掛け声から届けられたラストナンバーは、「LIFE~目の前の向こうへ」。シングル曲で初めてバンドスタイルに挑戦した、彼らの転機となった一曲であり、長年大切に演奏し続けている楽曲だ。この曲のアクセントとなる中盤の音数を抑えたブロックで声を響かせる大倉の声は、どこまでも透明に響きわたった。

「ありがと~っ!」

7人は最後に叫び、楽器を置くとステージ前に横一列に並び、つないだ手を高く掲げ、ライブを締めくくった。

「ありがとうございました!続いてはサカナクションがもうすぐ来ますよ!バイバイ!」(錦戸)

錦戸は、最後にそんな言葉を残し、次にこのステージでトリをつとめるサカナクションへとつなげたのだった。

特効も大掛かりな舞台装置もなく、客席にもいつものペンライトの光やうちわなど一切ない中、「関ジャニ∞」という存在だけで自分たちの音楽を魅せきった7人。アイドルらしい飾りをすべてそぎ落として挑んだむき出しの彼らの音楽は、大歓声の中で受け入れられた。

「めちゃめちゃ楽しかった!」「関ジャニ∞、ヤバかった!」と、ライブ後、多くの観客が関ジャニ∞の感想を言いながら歩いていたのを聞いた。また、「日曜の番組も面白いもんね」と、彼らが日々アーティストとのセッションに向き合っているレギュラー音楽番組「関ジャム完全燃SHOW」(テレビ朝日系)について話題にする観客が多かったのも印象的だった。

長年の活動の中で、多忙ながらもそれぞれが必死に楽器と向き合い、自分たちの理想の形を手に入れた7人の努力が、しっかりと実になったことを意味していたこの日、彼らは音楽シーンに確実に大きな爪痕を残したと言えるだろう。

最終更新:6/3(土) 12:50
ザテレビジョン

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