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学校、家族、職場のこと…。子どもが弁護士に相談する方法とは? 『どうなってるんだろう? 子どもの法律』【著者インタビュー 後編】

6/2(金) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 児童虐待や少年非行など、子どもの事件に向き合ってきた弁護士の山下敏雅さんと、いじめ問題に取り組んできた大東文化大学教職課程センター准教授の渡辺雅之さんが、悩める子どもたちに向けまとめた『どうなってるんだろう? 子どもの法律~一人で悩まないで!~』(山下敏雅、渡辺雅之:著、葛西映子:イラスト/高文研)の著者インタビュー後編をお送りします。

生きることのすべてが、人権と繋がっている

 前書きで山下さんは、

「私はみなさんに単に、「法律がどうなっているか」だけを伝えたいのではありません。弁護士は「人権」を守るのが仕事です。人権は「人が生まれながらにして持っている権利」です。学校ではそう教えています。
人は、どんな人でも、一人ひとりが大切な人間として扱われる、尊重されるんですよ、ということ。
誰かの「物」として扱われるのではない。
誰かの「人形」として扱われるのではない。
誰かの「奴隷」として扱われるのではない。
一人ひとりが、大切な存在・大切な人間として扱われる、尊重されるんですよ、ということ」
 と、人権についてこう書いている。しかし昨今、「人権」というキーワードは空虚なもののように扱われている。そんななかで「人権」を語ると、抵抗を感じる読者もいるのではないだろうか。

山下:「『人権』という言葉は『はじめに………』でしか使っていなくて、本文にはほぼ登場しないんです(笑)。でも全体を通して読むと、生きることのすべてが人権と繋がっていることが理解してもらえるように書いています。この本でもそうですし、講演をするときもそう工夫しています。人権は決して空虚なものではない。人権の重みや大切さを、一つひとつの具体的な場面で考えることが大事だと思っています」

渡辺:「人権の大切さを正々堂々と伝えたいのに、今の日本ではリアリティがこもらなくなってしまっています。なぜかというと“人権を守らなくてはいけない”という共通認識がある一方で、生活保護受給者など弱者に対して行政が率先して厳しく当たっている現実があるから。だから人々は、その矛盾に直面して混乱しているのではないかと思います」

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