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沖縄国際映画祭 笑いの力で地域おこし、人材の育成も

6/3(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 9回目を迎えた「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」が2017年4月20~23日まで開催された。今年は石垣島や宮古島など離島を含む12市町村24会場を舞台に、過去最大規模で実施。約33万人が来場した。メイン会場となる那覇市内では、目抜き通りの国際通りでレッドカーペットが開催され、GACKTや土屋太鳳ほか俳優やお笑い芸人ら130組、1099人が練り歩き、延べ9万1000人が集まった観客から歓声を浴びた。


 沖縄国際映画祭は、吉本興業などが運営に携わって09年にスタート。15年から呼称を「島ぜんぶでおーきな祭」と変えたことで、映画だけではなく音楽、お笑い、ファッション、アート、スポーツなど総合エンタテインメントの祭典となり、地域の活性化をめざすイベントへと変貌を遂げた。会期中は、国内外の映画の上映とともに、吉本芸人が参加するイベントが各地で開催され、それぞれの地元を盛り上げる。各地域の団体や学生らによる応援団が合計48あり、映画祭の運営をバックアップしているのも特徴だ。

 それに加え、今年も新たな取り組みを展開して、独自の色を強めている。まず、国際連合広報センターとの提携。15年に国連で採択された、2030年に向かって世界を変えるための17の目標「SDGs(エス・ディー・ジーズ、持続可能な開発目標)」を知ってもらう特別企画を実施。宮迫博之(雨上がり決死隊)、又吉直樹(ピース)ら18人の吉本芸人によるナレーションで「貧困をなくそう」「クリーンなエネルギーを」といった17の目標を紹介する短編映像を、映画やイベントの開始前に上映したり、国内外の吉本「住みます」芸人たちが撮影した作品を含む写真展、子供たちも楽しめる芸人スタンプラリーなどを実施した。
 国連広報センターの根本かおる所長は「SDGsを多くの人に知ってもらい、自分のこととして捉えてもらうには、ハードルを下げてメッセージを伝えられる笑いの力が必要だと思った。映画祭との包括的な提携は世界で初めての試みで、国際的な注目を集めている」と言う。沖縄国際映画祭には、アジアを中心に海外のメディアも多く訪れ、今年も13カ国、40媒体が取材にあたった。そうした世界への発信力も強みとなっている。

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最終更新:6/3(土) 7:47
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