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それは運か戦略か? アマゾン“不祥事知らず”である理由に迫る

6/3(土) 12:30配信

WIRED.jp

フェイスブックやグーグル、Uberといったテック企業が不祥事によって次々と批判にさらされるなか、アマゾンだけはうまくトラブルを避けているようにみえる。なぜアマゾンは不祥事やレッテルを回避できるのか。その理由を考察する。

通信キャリアの時代は終わり、アマゾン、グーグル、フェイスブックがインフラを支配する

「Facebook Live」での暴力動画の配信を監視するため、マーク・ザッカーバーグは新たに3,000人を雇用すると発表した。グーグルは、YouTubeにはびこる過激主義や不快なコンテンツを監視する独自の“軍隊”をもっている。一方、セラノス[関連記事]やUber[関連記事]をめぐるスキャンダルのせいで、人々はテック起業家を「イノヴェイティヴな弱虫」だけではなく、「残酷な権力者」「ペテン師」だとも考えるようになった。

しかし、アマゾンだけは明らかにこの流れに逆らっている。自分たちの金がフェイクニュースや殺人動画配信を助長するのに使われているのではないかと、ザッカーバーグが広告主に問いつめられているのを横目に、アマゾンはアカデミー賞やエミー賞を受賞している。投資家がアルファベットのCEOラリー・ペイジによる「ムーンショット」プロジェクトへの出資を続けるか悩んでいるなか、利益が比較的少ないアマゾンの株価はさらに高騰している。

アマゾンCEOのジェフ・ベゾスは、ドローン配達[関連記事]やレジ無し店舗[関連記事]の夢を追いかけながら、世界一の富豪の地位へと近づいている。さらに、ネットにおけるプライヴァシーへの懸念が高まるなか、アマゾンは1,100万人以上の人々のリヴィングに常時録音型のデヴァイスを設置してもらうことに成功した。

アマゾンが不祥事を避けられている理由のひとつは、障害の少ないビジネスモデルにある。アマゾンはユーザーが作成したコンテンツに広告を出すのではなく、商品やサーヴィスを販売することで稼いでいる。とはいえ、アマゾンに議論が降りかからない訳ではない。ただ、どれもすぐに消えるのだ。

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最終更新:6/3(土) 12:30
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