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「かいぶつの内蔵をみせられている気がした」西加奈子が又吉直樹二作目を激賞!

6/3(土) 11:00配信

Book Bang

 5月30日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は又吉直樹さんの第二作目の小説『劇場』が獲得した。
 第2位は『蜜蜂と遠雷』。第3位は『掟上今日子の裏表紙』となった。

 1位の『劇場』は今週で3週連続で1位を獲得した。又吉さん初の恋愛小説でもある同作について、交流のある作家の西加奈子さんはこう評している。

「一気に読み進めたいのだけど、実際読む手は止まらないのだけど、苦しくて苦しくて、どうしても一度伏せてしまう作品がある。そんな作品に出逢うのは稀で、だからしばらく動悸が止まらないし、読み終わった後もその世界にずっと引きずられる。『劇場』はまさにそういう作品だった」

 器用に社会に適合できない主人公の未熟な純粋さに苦しさを感じるも、「それは同時に彼の人間としての品であるように思うし、そのままこの作品の品でもあると思う。この作品は、安易な精神の逃亡を許さない」と『劇場』のもつ美しさを熱く語る。そして最後には「かいぶつみたいな作品だった。かいぶつの内臓を見せられているような気がした」と又吉さんが書き上げた恋愛小説が、途方もない傑作であることを示唆している。

https://www.bookbang.jp/review/article/532102

 BookBangでは他にも作家の服部文祥さん、町田康さんらによる書評が掲載されている。

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■服部文祥さん(登山家・作家)レビュー
 才能あふれるとはいかないが、そこそこはやっていけそうな、それでいてちょっと神経症気味の若い劇作家が人生をもがいている。天使のような同世代の女性と知り合い、親しくなっていく…
https://www.bookbang.jp/review/article/531791
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■町田康さん(作家)レビュー
 先日。自らハンドルを握り、首都高速道路三号線を用賀方面に向かって走行していたところ三軒茶屋のあたりでなんだか急速に気持ちがざわついてきたので、音楽でも聴いたら少しは気が晴れるのではないか、例えば…
https://www.bookbang.jp/review/article/532099
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1位『劇場』又吉直樹[著](新潮社)

演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。夢と現実のはざまでもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。(新潮社ウェブサイトより)

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最終更新:6/3(土) 11:00
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