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マーケティングクラウド戦争、どう読み解くべきか?:アドビ、オラクル、セールフォースの長所短所

6/4(日) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

セールスフォース(Salesforce)やアドビシステムズ(Adobe Systems)、オラクル(Oracle)などのクラウド企業は最近、アドテク企業を次々と飲み込んでいる。4月中旬にオラクルが発表したモート(Moat)買収は最新の例だが、エージェンシーにとって、どの大手企業へ身売りすべきかを判断することは、必ずしも容易ではない。

「一部の企業が優れていても、ほかとはごくわずかの差だ」と、アドエージェンシーのオールマイティー(Almighty)で最高イノベーション責任者を務めるロブ・グリフィン氏は語る。「結局、人気コンテストでしかない。知名度、好感度、過去の実績を認めてもらえるかどうかで、評価と縁組が決まる」。

今回は、主要なクラウド企業が傘下に収めたエージェンシー、その意図、そしてそれに対するマーケターの評価を取り上げる。

「メディアバイイング」のアドビ

アドエージェンシーのリチャーズ・グループ(The Richards Group)でプログラマティックを率いるデビッド・リー氏によると、アドビはターゲット広告、データ管理、メディアバイイングといったサービスを一括して提供する唯一のクラウド企業だという。こうした製品群は、クロスチャネルターゲティング企業のネオレーン(Neolane)やDMP(データ管理プラットフォーム)企業のデムデックス(Demdex)、DSP(デマンドサイドプラットフォーム)企業のチューブモーグル(TubeMogul)といった、アドビが買収した企業がもたらしたものだ。ほかのクラウド企業はどこも、バイイングプラットフォームを保有していない。そのため、2016年に買収を発表したチューブモーグルが強みだと、アドビの広報担当者は強調している。

数あるクラウド企業のなかで、アドビはもっとも幅広い技術スタックを取り揃えていると、マーケティングテクノロジー企業VMLのエグゼクティブディレクター、マーティン・コーディー氏は指摘する。ただし、CRM(顧客関係管理)と売上追跡の点では、アドビはほかのクラウド企業に遅れを取っていると、同氏は語る。

アドビは、サードパーティーによる測定の競争でも、モートを買収したオラクルに追い越されている。

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