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福岡、大阪から転出する外国人~東京周辺へ、あるいは地方へ

6/4(日) 11:01配信

政治山

1年間に在留外国人の2割弱が住居を変える

 総務省が2014年から、人口移動の統計として、「外国人を含む移動者」と「日本人移動者」を公表している。おかげで、その差分から「外国人」の移動状況を推しはかることができる。

 この統計は、海外からの転入や海外への転出は含まず、国内移動のみを計上している。また、在留外国人を対象としており、原則として旅行者や短期滞在者は含まない。

 統計によれば、在留外国人の国内移動は年々拡大を続けており、2016年には約37万人に達した。これは在留者全体の2割弱と、日本人(4%程度)に比べかなり高い。県内・県外別にみると、同一県内での移動と他県への移動がほぼ拮抗している。

福岡、大阪、千葉から転出する在留外国人

 在留外国人の人口移動には、日本人と異なる傾向が窺われる。

 第1に、福岡、大阪、千葉からの転出超が目立つ(参考1参照)。

 以前コラムでもとりあげたように、わが国全体の人口移動(総数)は、――東京一極集中ではなく、――中核4域7都府県(東京圏4都県、愛知、大阪、福岡)への凝縮に特徴がある。その背後には、高齢層を含めた大都市中心部への移動がある(2016年9月「なぜ東京一極集中はミスリーディングなのか」参照)。

 一方、在留外国人の場合は、同じ大都市圏でも福岡、大阪、千葉は転出超にあり、その数も年々拡大している。

 これら3府県の場合、一方で海外からの留学生や実務研修性の受け入れが活発であるため、在留者全体の数は増加している。にもかかわらず、国内移動に絞れば、かなりの数が短期間のうちに他県に流出していることになる。

目立つ埼玉、神奈川、愛知、群馬への転入~自動車関連産業の影響が大きいか

 第2に、在留外国人の移動の受け皿は、埼玉、神奈川、愛知、東京、群馬の5都県が中心だ(前掲参考1参照)。

 なかでも埼玉、神奈川、愛知3県の外国人の転入超数は、人口転入超総数(外国人、日本人の合算)の2割を超える。また群馬は、日本人は転出超過にあるが、その数の3分の2を外国人の転入超が埋めた計算となる。

 埼玉、神奈川、愛知、群馬4県への転入の多さや、大阪、千葉の転出超過を踏まえると、外国人の移動には自動車関連産業の人手不足が大きく影響している可能性が高い。

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最終更新:6/4(日) 11:01
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