ここから本文です

米ゴルフ界も騒然。引退を決めた宮里藍とPGAツアーの関係を振り返る

6/4(日) 8:20配信

webスポルティーバ

WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 5月26日、今季限りでの現役引退を発表した宮里藍(31歳)のニュースは、米ゴルフ界にも瞬時に伝わってきた。

【写真】宮里藍の影響を受けて…

 米女子ツアー(LPGA)で通算9勝を挙げて、世界ランキング1位の座にも就いた宮里藍の存在は、男子ゴルフ界でもよく知られている。31歳という若さでの引退発表は衝撃的なもので、米ゴルフメディアでも大きく取り上げられた。

 宮里藍がアメリカに来てから12年。その間、男子のPGAツアーの試合を観戦したことが何度かある。

 米ツアー本格参戦2年目を迎える2007年のオフには、年明けから長男の聖志、次男の優作と3兄弟そろってハワイでオフのトレーニングを実施。確か、ハワイ大学のキャンパスで過ごしていたと記憶している。当時の宮里藍は、日本ではタイガー・ウッズ並みのスーパースター。もちろん今でも大人気ではあるけれども、その頃の注目度は尋常ではなかった。彼女の一挙手一投足を逃すまいと、行く先々でメディアやファンが殺到していた。

 そんな彼女がトレーニング拠点のすぐ近く、ワイアラエCCで開催されていたソニー・オープン・イン・ハワイを観戦。コースに足を運んだのは、同大会に出場していた兄・優作の応援のため、だったように思う。

 時のゴルフ記者たちは、試合そっちのけで宮里藍の姿を追いかけた。PGAツアー観戦の感想をひと言、彼女から聞きたかったからだ。そして、記者たちは囲み取材を依頼した。

 すると、彼女はマネジャーと相談して、こう返答した。

「せっかくなので、試合でプレーしている選手のことを記事にしてほしい。だから、私のコメントは差し控えたい」

 当時の彼女は21歳。自身を取り巻く報道の過熱ぶりに、やや苦慮していた姿は今でも鮮明に記憶している。それでも、常に彼女は自分なりに精一杯メディアに対応してきた。このときも、単に「(コメント)できません」ではなく、きちんと理由を説明して回答してくれた。その姿勢は、とても宮里藍らしいと、今さらながらに思い出される。

 翌2008年には、今度は男子メジャーのマスターズの観戦に訪れた。

 宮里藍はその週の試合を休んでオフウィークを過ごしていたが、翌週の試合がフロリダ州で行なわれるので、その移動を利用して3日目に立ち寄ったのだった。ちなみに、マスターズは観戦チケットの入手が非常に困難だが、米LPGAツアーの選手はツアーバッヂを見せれば入場することができる。

 このときの宮里藍のお目当ては、その当時、世界の王者として君臨していたタイガー・ウッズをじっくりと見ることだった。この日はあいにくの雨。途中、雷による中断もあったが、宮里藍は大観衆に交じってウッズのプレーを必死に追いかけていた。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか