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リディラバ、スロージャーナリズムで「無関心」を打破へ

6/4(日) 18:47配信

オルタナ

近年、「フェイクニュース」などにより、社会への無関心が広がる中、スロージャーナリズムを待望する声が高まっている。その旗振り役は、社会問題が起きる現場へのスタディツアーを企画しているリディラバ(東京・文京)の安部敏樹代表(29)だ。安部代表は5月29日、クラウドファンディングで社会問題を構造的に伝えるウェブメディアの立ち上げ資金1000万円を集める企画を始めた。4日現在で225人から442万8000円が集まっている。(オルタナS編集長=池田 真隆)

「スロージャーナリズムは社会問題が起きる原因や背景などを構造的に伝える。自分に直接は関係ないかもしれないけれど、それを知ることで誰かに優しくなれるはず」――。安部代表はこう言い切る。事実を伝えるストレートニュースではなく、事実の背景や原因を伝えるスロージャーナリズムに特化したメディアで社会変革を目指す。名称は、「リディラバジャーナル」と名付けた。

同社では社会問題への無関心を打破するスタディツアーを企画しており、これまでに性教育から貧困問題まで200以上の現場で実施してきた。

同社ではスタディツアーを企画する際に、スタッフが社会問題が起きる構造を調べる。参加者はその情報を教わりながら現場を見る。そうすることによって、ミクロとマクロの両方の視点から問題を考えることができるようにしている。

今回立ち上げようとしているメディアでは、スタディツアー用に下調べした一次情報を活用して、現場を訪れていない人にも、「行動」を促すようなきっかけを提供する。

SNSと複雑化が「無関心」を醸成

同社では、社会問題へ無関心な人が増えている背景について2つあると指摘する。一つは、新聞やTVではなく、SNSから情報を収集するようになったことで、「自分が知りたい情報」のみを優先的に得られるようになったことを挙げる。

新聞やTVなどから情報を一方的に受けていた時代とは異なり、自分が知りたい情報だけを能動的に選べるようになったことで、興味の広さによって得られる情報が制限されてしまうという。

もう一つは、社会が複雑化していること。「食」や「教育」など抱える問題がシンプルな国では対応策を考えやすいが、発展した社会では仕組みが複雑になり、そもそも解決したい社会問題の「社会」を定義することが難しい。これらの背景によって、社会との乖離が起きていると分析する。

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最終更新:6/4(日) 19:11
オルタナ

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