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人懐っこい地元の人々と交流できる パプアニューギニアのほっこりビーチ

6/4(日) 12:01配信

CREA WEB

#125 Ela Beachエラビーチ(パプアニューギニア)
噂に聞く治安の悪さにビビりまくる

 エラビーチはポートモレスビーの市民に人気のパブリックビーチです。当初、ここを訪れる予定はなかったのですが、ひょんなことから、行ってみることに。

 本来は成田を夜に出発して、パプアニューギニアの玄関口ポートモレスビーへ渡り、翌日の午後には目的地のアロタウのリゾートでのんびりとしている予定でした。

 が、飛行機はアロタウへ向かったものの、悪天候により着陸を断念してポートモレスビーへUターン。翌朝、出直すことに。

 突然手にしたポートモレスビーでのフリーの1日。さて、何をしよう? わくわくしながらも、ふと、10年前に言われたことを思い出しました。

「ポートモレスビーには“ラスカル”というかわいい名前の強盗集団がいて、治安が悪いよ」

 それから年月がたち、ポートモレスビーも治安がよくなったと聞いてはいます。でも、ホテルスタッフの、一人での街歩きはおすすめしないとの言葉にどきり。はじめての街では、どこは治安が悪く、どこが大丈夫か、見当を付けるのが、なかなか難しいものです。

「ホテルの正面の屋台に行ってみたい」と軽く言っただけなのに、ホテルスタッフが「私が同行します」。親切心からの申し出でしょうが、セキュリティの細やかさに、かえってビビってしまいます。

かつては白人のためのビーチだった

 そんな小心者の私に「あそこなら大丈夫!」と、おすすめされたスポットがエラビーチ。

 かつては地元の言葉で「エラ・コネ」(「タートルビーチ」の意味)と呼ばれていた白砂ビーチです。約1キロ続く海岸線には、バスケットボールコートやバレーボールコート、数軒のキオスクなどが点在しています。年に一度開催されるシンシン(民族舞踊)の「ヒリモアレフィスティバル」の会場にもなる場所です。

 ビーチ沿いにはカジュアリーナの巨木が心地よい木陰を作っています。この木々は1914年のロウナ鉄道の敷設が始まった時に植樹されたそうで、なんと樹齢100年以上! 

 かつてエラビーチは白人のためのビーチだったそうですが、今は木陰で赤ちゃん連れのママたちがくつろぎ、若者たちが散歩を楽しみ、波打ち際では子供たちが波に向かってジャンプを繰り返して遊ぶ、そんな地元市民の憩いの場になっています。

 夕暮れ時には、ビーチの一角にあるバスターミナルへ帰宅の人々が集まり、ポートモレスビー版ラッシュアワーが垣間見られます。沖にはタンカーが停泊し、マヌバダ(“大きな鳥”の意味だそう)島が浮かんでいて、リゾート地というよりも、生活感が漂う感じ。

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最終更新:6/4(日) 12:01
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