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選手村そばに「オアシス」 都、東京湾岸の公園整備へ

6/5(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 東京都は臨海地域の都立公園「海上公園」のにぎわいづくりや環境保全対策を強化する。2020年東京五輪・パラリンピックの選手村や競技会場が臨海部に集まっていることを踏まえて、都市ブランド向上につながる空間づくりを進める。比較的広い敷地を生かし、首都直下地震に備えた防災機能も高める。
 このたびまとめた「海上公園ビジョン」に一連の方針を盛り込んだ。都は同ビジョンに基づき、中長期的に整備事業を進める計画だ。
 整備する内容を分野別にみると、にぎわい創出では民間事業者との連携を掲げた。銀座などの商業地に近い晴海や有明北では、公園内にカフェやレストランを誘致する。海側から都心部を眺められる景観を生かし、都心観光やインバウンド(訪日外国人)集客につなげる。カヌーやシーカヤックを楽しめる環境づくりにも取り組む。
 豊洲地区や有明地区では高層マンション建設で居住人口も増加傾向が続く。海上公園にはこうした地域に近接するものもあり、海上公園内への保育所誘致も検討する。
 東京五輪・パラリンピックでは、臨海部に選手村や競技施設が集まっている。水泳やホッケーなどは海上公園が競技会場だ。公園内のサインの多言語対応やトイレの洋式化など、五輪・パラリンピック観戦に訪れた外国人観光客が快適に過ごせる環境を整備する。選手村エリアにある晴海ふ頭公園は再整備し、五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)活用につなげる。
 まとまった土地のある立地を生かし、防災機能も高める。
 大井ふ頭中央海浜公園(品川区)、若洲海浜公園(江東区)の駐車場などを大型車両に対応できるよう改修。首都直下地震が起きた際に自衛隊や消防などが活動拠点として公園を使えるようにする。広場をヘリコプターの離着陸場所として利用できる公園も増やす。
 環境都市としての魅力をアピールする場としても活用する。野鳥が多く飛来する葛西海浜公園(江戸川区)について、都は国際的に重要な湿地としてラムサール条約の登録を目指す。登録が実現すれば、都内初となる。
 「野鳥の楽園」と呼ばれる東京港野鳥公園(大田区)では、現在25ヘクタールの公園面積を、干潟を中心に37ヘクタールに拡張する計画。18年3月まで砂を敷くなどの工事を続ける。
 都は水質汚濁など環境悪化が問題となった1970年代から海上公園の整備を進めてきた。今年4月時点で葛西沖から羽田沖にかけ38公園を整備しており、延べ面積は約790ヘクタールに上る。
[日本経済新聞朝刊2017年5月23日付]

最終更新:6/5(月) 7:47
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