ここから本文です

今、話題の『朝座禅』人気の秘密に迫る! [おとなスタイル]

6/5(月) 10:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

多忙な毎日を過ごすビジネスパーソンの間で今、坐禅が人気を集めている。
究極のコーピングと言われる坐禅。
果たして本当にストレスを解放してくれるのか? 
その真偽を探るために、話題の朝坐禅を初体験してみることに―。

「坐禅は心を落ち着かせる」は本当か?

このところ、世界的に話題を集めている坐禅。IT企業でも、研修プログラムとして取り入れているという。さらに、出社前に立ち寄る“朝活禅”も予約があっという間に埋まるほど人気だ。なぜ今、人は坐禅を求めるのか?
日々邪念ばかりの心にも変化が起こるのか? 全くの坐禅ビギナーが初めての朝坐禅に挑戦してみることにした。

訪れたのは、都心のホテル内にある坐禅道場。開始時間は朝7時。6時半の開場時間には、早朝にもかかわらず、次々と人が訪れる。OL風の人もいれば、IT企業風の若いビジネスマン、通い慣れた感じの初老の男性など、参加者の年齢や職業はさまざまだ。

「会社の研修で、坐禅を初めて体験しました。そのとき頭がすっきりした感じが忘れられず、最近になってまた始めてみたんです。坐禅は環境も大事だと思うので、会社も近いし、ここに通うようになりました」(50代・会社員)

参加者の多くは、坐禅を組むことで、頭がクリアになる、ストレスから解放される感覚がある、と口々に話す。足を組み、坐っているだけでなぜ、そういう感覚になるのだろうか。

「坐禅は、姿勢を正して呼吸を調えることだけに意識を向けます。その結果、心が調い、余計なことが気にならなくなるのです」

と話すのは、僧侶の関水博道さん。

これがよく聞く“邪念を払う”“無になる”ということなのだろうか。坐禅中、お腹が鳴ったらどうしたらいい? じっと座るだけ、は退屈ではないのだろうか。不安がよぎるものの、まずは実践。作法に倣(なら)って、足を組んでみた。

坐禅の姿勢は予想に反してつらくなく、背筋が伸びて気持ちいい。関水さんの説明に従って呼吸を調え、さあいよいよ坐禅に集中しよう! そう思った途端、いろいろな考えが一気に頭の中を巡りだした。午後のスケジュール、明日の会議、隣の人はどうなんだろう? そんなことまで気になる始末。
集中集中、そう思い直したものの、今度は「何分経ったのだろう」と時間が気になってしまった。が、これは初めての人にはよくあることで、回数を重ねるうちに不思議と考えなくなるのだという。確かに集中しているうちに、途中から時間の観念がなくなって、いつしか20分。
静かに終了の鐘が鳴っていた。
立ち上がると、あれ? 体が軽い。いつも張り詰めていた首筋から肩にかけての筋肉がほぐれている。不思議な爽快感に包まれ、頭からスッと何かが落ちたような心地よさ、なんとも形容しがたい初めての感覚だ。これが「坐禅の気持ちよさ」なのだろう。

1/2ページ