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4万5,000年前の絵具作りー4,500年間続いた工房

6/5(月) 12:20配信

WIRED.jp

エチオピアの洞窟で見つかった、絵具の原料となったとみられる大量の鉱石を調べたところ、この場所が4,500年以上にわたって絵具を製作する作業場として使われていたことがわかった。

【写真でまなぶ】4万5,000年前の絵具作り

いまから4万5,000年前、現在はエチオピアの一部になっている地域で、石灰岩の崖の麓に広々とした洞窟があるのを人類が見つけて、そこを特殊な作業場にした。

洞窟の内部には、酸化鉄を多く含む赤みを帯びた石がたくさん蓄えられていた。人々はいろいろな工具を駆使しながらそれらの石を擦ったり削ったりして、濃い赤色や輝くような黄色、バラ色を帯びた灰色など、さまざまな色の粉をつくった。さらに、それらの粉を熱したり、別の材料と混ぜ合わせたりして処理し、世界初の絵具をつくった。

この洞窟は現在、「ポーク・エピック」(Porc Epic)という名前で知られている。少なくとも4,500年にわたり、人々はこの洞窟を繰り返し訪れては、壁に記号や動物や人間の絵などを描き、自分たちの身体や衣服にも模様を描いたとみられる。この洞窟は、世界初の芸術家たちの工房だったとする人類学者もいる。

「文化の継続性」を理解する新しい手段に

「PLOS ONE」に発表された新しい研究では、この洞窟が中期旧石器時代(Middle Stone Age)における「文化の継続性」を理解する新しい手段になると述べられている。中期旧石器時代とは、石や動物の骨を打ち欠いてつくられた鋭利なナイフや槍、ハンドアックスなどがつくられ、人類が初めて高度な工具の製作や、職人的な作業をするようになった時代だ。

研究では、この洞窟で見つかった4,213個、総量約40kgのオーカー(ochre:酸化鉄を含み、黄土色や褐色を示す原鉱石)を分類し、それぞれが表わす歴史の層を分析した。その結果、ポーク・エピックは、人類が知識や風習をどのようにして何十世代にもわたって伝えてきたかを示す連続的な記録として、貴重なものであることがわかったと研究者らは述べている。

ポーク・エピックが、日常的な道具をつくるために利用されていた可能性もある。オーカーは、接着剤や皮をなめすときにも使えるからだ。しかし、石を粉にするために使われた手法を分析した結果、研究チームはその技術が、装飾や芸術作品に最適な少量の粉をつくるのに最も適していたと確信している。

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最終更新:6/5(月) 12:20
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