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ヴェトモンがランウェイショーを中止することを発表

6/5(月) 18:30配信

ハーパーズ バザー・オンライン

ヴェトモンのデザイナー、デムナ・ヴァザリアが、ランウェイ形式のショーの中止を突如発表した。その決断について、
「従来のショー形式に飽きたというのもあるし、ファッション界に新しいチャプターを見出す必要があると思った。コレクションを発表するのに、ランウェイショーが最適な方法とは言えない。現に僕たちはこれまでもセックスクラブやレストラン、教会など、さまざまな実験的な場所で発表を試みてきた」
と語った。

バーバリーやマイケル・コース、ラルフ ローレンなどのメゾンが、ランウェイショーで見たアイテムをすぐ買える“See Now, Buy Now”のシステムを導入したのをはじめ、ウィメンズとメンズを1本化したショーなど、ここのところランウェイを取り巻く環境にも大きな変化が続いている。

ヴェトモンといえば、これまでジャスティン・ビーバーの顔が描かれたフードパーカーや切りっぱなしデニム、DHLの黄色いロゴ入りTシャツなど、目を見張るようなアイテムを数多く発表してきた。また斬新なショーでも知られ、感度の高いファッショニスタや業界人たちを虜にしてきた。そんな最中、すべてのランウェイショーを廃止し、今後はパリのショールームでコレクションを披露していくという。

「とても疲れた。今後は、必要なタイミングに必要なことがしたい。」

デムナは『ヴォーグ』誌のインタビューに対し、
「ウィメンズとメンズのショーを1本に統合したけれど、それでも同じことの繰り返しのような気がしたし、とても疲れた。今後は、必要なタイミングに必要なことがしたい。誰もが驚くような形式でね」
と話した。

それに加え、コスト面やショーを見る来場者たちの姿勢にも違和感を覚えたという。
「先シーズン、初めて自分のランウェイショーをバルコニーから見ることができたんだ。来場者たちはみんな、携帯でショーを録画するなどして、画面を通してしかコレクションを見ていなかった。実際、コレクションの80%は実際の目で見られていなかったよ。それでは、コレクションを100%理解することはできないと感じた。それに費用もとても高い。25,000ユーロ以内に予算を収めるのは不可能。1回のショーにかける費用は、だいたい100,000ユーロだね。それでも世界各国でショーを開催するブランドもいるけれど、お金がもったいないとしか思えない」

そんなデムナの今回の発表に、耳を傾けるブランドも多いだろう。今後はどのような形式でショーを披露してくれるのか、ヴェトモンの次なる動きに引き続き注目したい。

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