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そのメタボ、「ガリ」が解消します!? 

6/5(月) 15:15配信

ニューズウィーク日本版

世界の人口の4分の1が、メタボリックシンドロームに悩まされているらしい。そんなお腹周りのぜい肉が気になる人に朗報だ。生姜がメタボリックシンドロームに効くことが分かった。

世界で愛されるスーパーフード

生姜といえば、世界のあらゆるところで愛されている食べ物のひとつだ。日本ではガリとして寿司屋や牛丼店などに必ずあるし、欧米ではジンジャービスケットとして子供にも人気がある。

そんないたって日常的な食材の生姜が、メタボや糖尿病、心臓疾患などに対抗するスーパーフードだというのだ。60の研究結果を検証したレビューがアナルズ・オブ・ザ・ニューヨーク・アカデミー・オブ・サイエンスに発表されたとタイム誌が伝えた。

メタボの各症状を緩和

検証によると、生姜の成分が、脂肪燃焼、糖質消化、インスリン分泌などに効果を発揮するという。また生姜には、細胞の老化である酸化的ストレスを抑制したり、炎症を抑えたり、コレステロールや血圧を下げる効果があることも分かったという。さらに、動脈硬化の一種であるアテローム性動脈硬化を低減する可能性もある。

レビューによると、検証した研究では、生姜を食べることでカロリー消費が増加し、空腹感の緩和にもつながる可能性が示されており、つまりは体重減少につながる可能性が大いにありそうだという。

ここまで読むと生姜はいいことずくめのようだ。でも残念ながら、生姜の化学成分が複雑なことや資金不足が原因で、人間を対象とした臨床実験はあまり多く行われていないのが現状らしい。生姜の効果に関する調査は、動物実験や試験管実験によるものの方が多く存在するという。今回の60件の研究中、人間での臨床実験は10件のみだった。

【参考記事】チャリ通は長寿の秘訣。がんや心臓疾患のリスクが4割減

メタボ対策だけじゃないジンジャー・パワー

生姜パワーはさらに、メタボのみならず吐き気、生理痛、筋肉痛も緩和することが研究結果に出ている。

では早速生姜を食べよう!と思うかもしれないが、タイム誌は、コロンビア大学で栄養学を教えるマリー・ピエール・サトンジュ准教授の「様々なスパイスが人間の健康にどういった影響を及ぼすかの研究はまだ初期段階」との説明を掲載。どの形でどのくらいの量を食べたら実際に効果が出るのかについては、まだはっきりと分からないとのことだ。

とは言うものの、同准教授は、生姜には抗酸化物質が豊富に含まれており抗炎症性もあるため、毎日の食事に加えてもまったく毒にはならないと言う。「もし何にも効果がなかったとしても、食べ物に塩をふりかけるよりは、生姜のような風味を加える方が絶対いい」と話している。

松丸さとみ

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