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日本中の使用済み核燃料が集まる「六ヶ所再処理工場」ってどんなところ?

6/5(月) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 もし、原子力発電所が事故に見舞われたら――2011年に起こった東日本大震災で福島第一原子力発電所が機能を停止。電源供給が絶たれたことで水素爆発や炉心融解が発生し、周囲が放射能に汚染され、防護服を着ないでは近づくことができない状態に。震災以降も復興作業は進んでいるが、全ての工程が終了するまでには途方もない時間がかかるだろう。

 さて、もう一つ。青森県六ヶ所村にある「六ヶ所再処理工場」という施設をご存じだろうか? 原子力発電所に“危険”があるということは先述の通り。しかし、それよりも危険なのが、日本中の原発から“核のゴミ”が集められる「六ヶ所再処理工場」。その施設の役割・仕組み・問題点などについて書かれているのが『原発より危険な六ヶ所再処理工場』(舘野淳、飯村勲、立石雅昭、円道正三/本の泉社)だ。

「六ヶ所再処理工場」とは、どのような施設なのだろうか。簡単に説明をするならば、原子力発電所から出た使用済み核燃料をリサイクルし、再び使うことができるようにする場所だ。さらに「高速増殖炉」と呼ばれる施設と併せてリサイクルを進めることができれば、リサイクルをしない場合よりもおよそ100倍、核燃料を使用することができるという。

 100倍有効利用できる、というだけではわかりにくい。例えば石油は約50年、石炭は約110年で採掘できなくなってしまう。この年数を「可採年数」と呼ぶのだが、原発の燃料となる天然ウランは可採年数が110年程度。この100倍ということは、理論上1万年以上原子力発電を使い続けることができるようになる。資源が乏しい日本にとって1万年使えるという原子力発電所はとても魅力的なのだ。

 しかし「高速増殖炉」開発は難航。福井県にある高速増殖原型炉「もんじゅ」は事故・不祥事が相次いで、昨年末、1兆円以上の研究費用をかけた夢の高速増殖炉は廃炉されることになった。「六ヶ所再処理工場」だけの稼働なら、増加する可採年数は20~30年ほど。1万年という途方もない数字には到底及ばない。しかも1993年に建設を開始した再処理工場は、度重なる事故や故障で2017年現在も未完成のまま。稼働実績がほぼない状態で再処理工場の建設費用に2兆円以上、「もんじゅ」と合わせれば3兆円以上の費用が使われている。

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