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【ヴェネツィアの初夏】(2)  ムラーノ島の魅力

6/6(火) 11:11配信

オーヴォ

 色鮮やかなヴェネチアングラスは、アクセサリー好きはもちろん、食器や置物、芸術作品にいたるまで、多くの人々を魅了している。ヴェネツィアに旅したら、見逃せないのがヴェネチアングラスの島、ムラーノ。小さな島だが、ミシュランが評価するコスパ抜群のトラットリアもあり、ランチも十分楽しめる。

 ヴェネツィアのいわゆる本島の周囲にはいつくか小さな島があり、水上バスに乗って簡単に見に行くことができる。その一つがムラーノ。この名前を聞いて、日産のSUVの車名が思い浮かんだという人は「正解」。世界的に名を馳せる、この島のガラス工芸品の美しさにちなんだ命名だ。

 ムラーノ島には、水上バスの船着き場が複数あるから、まずはMuseo(博物館前)で下船。ガラス博物館から散策を始めよう。古代から現代まで、ガラス工芸品の歴史をたどりながら目の保養ができる。展示ケースの中だけでなく、展示室の天井も見上げよう。フレスコ画やヴェネチアングラスのシャンデリアを堪能できる。博物館を出たら、ほんの少し北に向かって歩くと、サンティ・マリア・エ・ドナート教会がある。ヨーロッパにいるとあらゆる建築様式の教会が散在していて、小さくて特に観光用の表示がないと見過ごしそうになるが、この前を通ったら、ぜひ一歩中へ。12世紀にビザンチン様式に改築された教会の床は、見事なモザイク、ここにもヴェネチアングラスのシャンデリアだ。

 そうこうしているうちにランチタイム。運河を渡るロンゴ橋を渡ってすぐ南側にあるトラットリア、Busa-alla Torre(住所:Campo Santo Stefano, 3, 30141 Murano)がお勧め。シンプルなスパゲッティ・ポモドーロでもさすがイタリア、な味。実はこのトラットリア、「ミシュランの一皿」マークがついている。

 日本ではまだあまり知られていないマークだが、去年から新しく導入された評価で、コスパのよい「ビブグルマン」とは別に、シンプルでおいしいシェフの味が楽しめるところに付けられている。本国フランスでは、星がつく一歩手前の「プレ・エトワール」という人もいる。

 このトラットリアで食べる理由がもう一つ。目の前に、ヴェネチアングラスの巨大なオブジェ、Cometa di Vetroがある。運河とオブジェを眺めつつ、おいしいランチを終えたら、運河沿いをそぞろ歩こう。ヴェネチアングラスの店が並び、普段はアクセサリーなど興味なしという女子も、衝動買いを我慢するのがかなり大変な小道が続いている。もっとも、次回紹介する隣のブラーノ島にも、もちろん本島にも、ヴェネチアングラスの店は選びきれないほどあるから、焦らずじっくり吟味を。

最終更新:6/6(火) 11:11
オーヴォ