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写真家・藤代冥砂氏が語る広末涼子、井川遥らとの思い出

6/6(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 世界一周旅行をし、世界中の女に恋して帰ってきた29歳の藤代冥砂氏は、その体験を1999年『ライドライドライド』(スイッチ・パブリッシング)として出版した。そんな彼をグラビアカメラマンとして世に出したのは、ハタチの広末涼子だった。彼女の写真集『Happy 20th birthday』(マガジンハウス)だ。

「旅に出る前は、Mr.Childrenの『クロスロード』『イノセントワールド』やサザンオールスターズのジャケット写真を撮っていました。世界中の素人女性を撮って帰ってきたら、ご縁があって、時代をときめく広末さんが僕を逆指名してくれた。音楽誌で歌手活動をする彼女のポートレートを撮ったことがあり、そのときの印象がよかったらしく」(藤代氏。以下「」内同)

 2000年に発売されたこの写真集が評価され、さまざまな女性グラビアを撮るようになる。

「グラビアの撮り方なんて全然わからなかった。光の使い方も露出の計り方も全く知らない門外漢(笑い)。せいぜい自分が好きなように撮るしかない。自分が見ているものを何の小細工もせず、被写体を持ち上げることもせずに、一般の20歳の女の子を撮るぐらいの気持ちで接していました。だからリアルだったのでしょうね」

 もともとカメラマンを目指していたわけではなかった。多くのグラビアカメラマンのように学生時代に写真を学んだわけでもなく、明治大学を卒業後、アンティークショップでアルバイトをしていた。その店のオーナーが、ファッション誌を中心に活躍するカメラマン五味彬氏だった。たまたま始めたアルバイトをきっかけに、五味氏のアシスタントを務めるようになり、写真界に歩を進める。

「ドイツ人ファッションカメラマン、ヨーガン・テラーが、ヨウジヤマモトの撮影をする現場でアシスタントをしたときは、衝撃でした。ヨレヨレの服に、ぺらぺらのアディダスのナイロンバッグを持ってやってきて、鞄から無造作に入れられたカメラや機材を取り出し、次々に撮っていく。そんなイージーな現場だったのに、あがってきた写真はスペシャルだった」

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