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画面から見つめる「目」にビックリ!『世界の闇図鑑』第10話「最期を見つめる奇面」レビュー

6/6(火) 21:01配信

おたぽる

 井口昇が総監督をつとめる紙芝居アニメ『世界の闇図鑑』(テレビ東京ほか)。第10話は上野遼平が監督、吉田ウーロン太が脚本を担当。視聴者をビックリさせる仕掛けが施されたホラーとなっている。


 その奇妙な骨董屋は、ヨーロッパのある小さな町の中にひっそりと佇んでいた。男性客がふらりと訪れる。彼の目に留まったのは一枚の仮面だった。年老いた店主が声をかける。

店主「それは世界中で“最期”を見届けてきた仮面だ」
男性「……いくらですか?」
店主「買わないほうがいいよ。フフフ…」

 意味深なことを告げると店主は奥へと引っ込んだ。男性は仮面に近付いてまじまじと見つめる。不思議だ。なぜ自分でもこんな店に来たのか分からなかったが、ひょっとしてこの仮面と出会うためだったのか。運命とはこういうものか――。

 男性は衝動を抑えきれず仮面をつけた。その瞬間、男の意識は朦朧とし、知らない景色が目の前に広がった。どこかの原始的な村落で、仮面をつけた半裸の男が処刑されている。


男性「この仮面が、大昔に処刑に使われていたってことか?」


 また景色が変わる。古代ローマの闘技場らしき場所で、仮面の男がライオンに食われている。また景色が変わる。仮面を付けた男が騎士に馬で引きずられ処刑されている。
 男性の中には恐怖とともに好奇心すら芽生えていた。
 その時、「景色」の向こうにいる騎士が不意に男の方を向いた!
 
騎士「次はお前の番だ!」
男性「お、オレが見えるのか?」

 男性はパニックに陥った。このままでは騎士に殺されてしまう。夢中で仮面を脱ごうとするが、いくら頑張っても顔から外れない! 
 ここで画面に気持ち悪いエフェクトが次々にかかるのだが、その最中、いきなり二つの目(実写!)がギョロリと画面中央に現れ、あちこちを睨み付けるのが死ぬほど気持ち悪い! 紙芝居だと思ってるから余計にビックリです! 
 男性は絶叫して店から飛び出した! キキーッ、ドカン!
 ……車に轢かれて横たわる男のそばに、あの仮面はもうなかった。

 世界中で人々の最期を見て来た仮面は、今もこの世界のどこかに存在しているという。おしまい

 呪いの仮面というモチーフは定番ながら、想像のはるか斜め上を行く「いきなり実写目玉」の演出が凄まじい本作。独自に入手した情報によると、目玉の素材を加工したのは井口総監督がプロデュースするアイドルユニット「ノーメイクス」のメンバー・神門実里だそう(実際エンドロールでも「映像加工」でクレジットされている)。画像編集ソフトや映像編集ソフトを使ったことのある方にはご理解いただけるだろうが、この作業は死ぬほど面倒臭く、彼女の苦労がしのばれる。というかアイドルに何やらせてるんですか、井口総監督!
(文/JUP-ON STUDIO)

最終更新:6/6(火) 21:01
おたぽる