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マークⅡ・3兄弟が巻き起こした「ハイソカーブーム」への回答。7thスカイラインが展開した戦略とは!?【スカイライン60周年】

6/6(火) 19:33配信

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1985年当時のミドルクラスは、トヨタの「マークⅡ・チェイサー・クレスタ」3兄弟が、ハイソサイティを意味する「ハイソカーブーム」を巻き起こし、4ドアHT(ハードトップ)&高級&高性能がビックトレンドになっていました。

そんな時代背景の中、R31となった7代スカイラインは高級志向へ大きく舵を切り、「都市工学 – 7thスカイライン」を名乗って登場しました。キャッチコピーからも、ハイソなアーバンライフを想定したコンセプトが伺えます。



発売当初、ボディは4ドアセダンと新たに開発した4ドアHTを設定。デザインはロングノーズと直線基調で、直6GT系はリア丸目4灯を踏襲。更にサイズを拡大して、広いキャビンと高級感UPを狙いました。

また少し遅れて5ドアハッチバック後継の乗用ステーションワゴンを、さらに後から走行性能をアップした2ドアクーペを追加。商用バンはR30型の継続生産としていました。

ガソリンエンジンは全面的に世代交代を実施。GT系の2L直6は新開発のRB20型で、OHCとDOHCを採用。双方へターボを装着して計4種をラインナップ。また1.8L直4にはCA18を搭載して、直6・直4ともに環境と性能を両立した新世代ガソリンエンジンを投入したのです。

ハイソカーブームの中、R31スカイラインは高級ラグジュアリーの4ドア系「GTパサージュ」と高性能スポーツの2ドアクーペ「GTS」を2軸に置いた差別化戦略を展開しました。

「GTパサージュ」では、ハイソカーのお約束だった4ドアHTと内装色のワインレッドを採用するとともに、フロントバンパーやグリルを凝った造形にして高級感を演出。もちろん最上級グレードには、DOHC ターボも設定していました。



ただスカイラインファンにとっては、6thの「鉄仮面」でワイルドに盛り上がった後ですから、7thになって「都市工学」や「パサージュ」で上品にハイソカーを訴求されても、残念ながらいまひとつ届かなかったようでした。

そして、ファンのニーズを追いかけるようにして登場した「2ドアクーペGTS」では、高剛性ボディにDOHC セラミックターボと後輪操舵HICAS、GTオートスポイラーを組み合わせて高い走行性能を発揮。サーキットを疾走するTV-CMでは、走りのスカイラインらしさが強調されていて、大いに人気を集めました。



またグループAレースのために開発したホモロゲモデル「GTS-R」では、ギャレット製ターボユニットを採用して、レースでの大パワー化に対応。「なぜ直6なのに、GT-Rを名乗らないのか?」という論争もありました。当時の日産開発陣は「GT-Rとして、他を凌駕する性能に届いていない」と判断したと聞き及んでいます。

そしてこの厳しいまでの男気が、次のR32GT-Rで見事に結実するのです!

(星崎 俊浩)

最終更新:6/6(火) 19:33
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