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谷原章介「こんなにも人を殺す役を演じたことがなかったので…」

6/7(水) 7:30配信

ザテレビジョン

WOWOWプライムにて6月11日(日)より、WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ「連続ドラマW 犯罪症候群 Season2」がスタートする。本作はWOWOWと東海テレビがタッグを組み、貫井徳郎の3部作を映像化した社会派サスペンスの第2シーズン。

【写真を見る】谷原が演じる鏑木は、一線を越えた復讐にとらわれる刑事だ

「Season1」は復讐(ふくしゅう)心に苦しむ武藤(玉山鉄二)を中心に描かれたが、「Season2」では、一線を越えた復讐にとらわれる鏑木(谷原章介)を主人公に、物語が展開する。

そんな濃厚な“男のドラマ”の放送を前に「Season2」の主演を務める谷原にインタビューを行った。

──オファーを受けた時、今回のコンセプトにどのような印象を持ちましたか?

地上波とWOWOWの共同製作ドラマに出演するのは初めてだったので、メディアの特性を生かした今回の企画に感心しました。

地上波とWOWOWとでは、表現の幅に違いがあります。地上波ではスポンサーがついていますし不特定多数の人に視聴されるわけですから、あまり踏み込んだ表現はしづらいです。でも、WOWOWではお客さまもスポンサーですから、その人たちが自ら望んで「見に来てくれる」わけです。

そこで主人公を代えて、地上波では描かれなかった鏑木のより深い内面を描いていこうという試みは、とても面白いと思いましたね。

──特にWOWOWならではと感じた部分はどこですか?

まず、この作品を選んで映像化したのが「WOWOWらしさ」ですよね(笑)。とにかく骨太に人間を描いています。

──「Season1」と「Season2」で、演じる上での違いはありますか?

鏑木という1つのキャラクターを演じるわけですから、演じ分けをすることは全くないですね。「Season1」では武藤をいさめますし、勇気付けますし、サポートに回ります。でも、そこで見せなかった内面の部分を、「Season2」で表現していく、という感じです。

──役作りをする上で、意識されたことはありますか?

鏑木は武藤に「(事件から)1年たったんだから、楽になれよ」と言いますが、一番楽になれていなかったのは実は鏑木だった。「Season1」でも、表には出しませんが鏑木はそういう部分を抱えているんだということを意識していました。

あとは、鏑木を感情の壊れた殺人鬼のようにしてはいけないということを、考えていますね。

──残酷な背景を抱えた鏑木を演じる上で、難しさを感じましたか?

鏑木が恋人の小百合(東加奈子)を失ったことで抱いた、鬱屈した思いや悲しみを抱えきれなくなった瞬間、自身の手による殺人に結び付いてしまったんじゃないでしょうか。反面、鏑木は警察官としての正義を持っていて、捜査にまい進しています。

けれど鏑木自身、連続殺人犯を捕まえながらも、「誰か俺のことも止めてくれ」と思っているんです。正義と復讐心からの殺人という相反するものをどう共存させるのか、悩んでいます。

裕福なのに、万引きをやめられない人っていますよね。10万円持っていても、たった100円の物を盗んでしまう。タイトルにもありますが、そういう「病」に罹患(りかん)してしまったのが鏑木だと思っています。

──撮影現場の雰囲気はいかがですか?

…静かです。「オトナ」です(笑)。知っているスタッフが多いので楽しくやっていますが、玉山くんともまだそれほど話をしていません(※取材時)。僕はあまり堅苦しい話をするのは好きではないので、役について話し合うというよりは、もっと気楽な会話をしていきたいと思っていますね。

──この春、「王様のブランチ」(毎週土曜朝9:30-昼2:00TBS系)の司会を卒業されましたが、心境の変化はありますか?

「王様のブランチ」を卒業して、身も心も軽くなったんです。あらためて「芝居と向き合おう」と思っていたこのタイミングで、今作と出合えたことは幸せなことだと思いますね。今まで、こんなにも人を殺す役を演じたことがなかったので(笑)、新たなチャレンジだと感じています。

プライベートでは、海釣りに行きたいです。釣った魚を食べたいですね!

──最後に、メッセージをお願いします。

「Season2」では、これまで描かれなかった鏑木の内面が見えてきます。鏑木のことを見守り、支えていただければと思っています。よろしくお願いします。

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