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【巨人】プロ野球史上最も視聴率を稼いだ「巨人vs西武」の日本シリーズを覚えてますか?

6/7(水) 11:00配信

文春オンライン

“最高の巨人”と“最強の西武”が激突する日本シリーズ

「今日の午後は特別に視聴覚室で日本シリーズを観まーす」

 給食の時間に担任の原島先生はなぜかドヤ顔でそう宣言した。ここで「先生、あんたが観たいだけじゃねえか」なんて突っ込みは野暮だろう。純粋に「よっしゃあああああ!」とほとんど涙を流しながら絶叫する半ズボンの男子たち。「この人たち馬鹿じゃないの」と淡々と給食のソフト麺を食べ続ける女子たち。80年代後半から90年代初頭、まだ日本シリーズがデーゲーム開催だった時代の話だ。あの頃、俺らにとってブラウン管の向こう側の原辰徳や秋山幸二はどんな綺麗なおネエちゃんよりもキラキラしていた。

 自分たちは所沢で西武ライオンズがスタートした1979年に埼玉で生まれた、“ライオンズ・ベイビーズ”である。物心ついた時から巨人は憧れの東京のチーム、西武は地元の自慢のチームという感覚。セは巨人ファン、パは当然のように西武推しというケースが多く、夏休みのプール教室へ行く時はYGマークとレオマークの野球帽できっちり人気が二分されていたリアル。

 『ファミスタ』の対戦では延々とガイアンツ対ライオネルズが繰り返された放課後の風景。あれから30年近く経ち、今回の文春野球では、当時父親の運転する車のカーラジオから流れる『文化放送ライオンズナイター』でコメンテーターを務めていた中川充四郎さんとコラム対戦をすることになった。思えば、遠くに来たもんだ。俺もあなたもプロ野球も。

 80年代から90年代にかけて人気最高の巨人、そして実力最強の西武が激突する日本シリーズはまさにナショナル・パスタイム、“国民的娯楽”だった。今のように交流戦や侍ジャパンもまだ存在しない球界の年に一度のガチンコ勝負。もちろんスマホもなければネットもない。意地でも会社をサボり喫茶店のテレビに群がるスーツ姿のお父さんたち、学校の視聴覚室でクラスみんなで拍手を送ったあの日本シリーズ。この時代、巨人と西武は83年、87年、90年、94年と計4回日本シリーズで顔を合わせているが、94年以外はすべて西武が巨人を下して日本一に輝いている。多くの巨人ファンにとって最強西武は、思わず「野球観が変わった」と岡崎郁ばりに呟いてしまうほど強かったわけだ。

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最終更新:6/7(水) 13:30
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