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今秋発売の新iPhoneは、あなたの優秀な「秘書」になる【WWDCレポート】

6/7(水) 12:30配信

エイ出版社

アプリ開発者5300人が世界中から集結する「WWDC」

あなたのiPhoneには、アプリはいくつ入っていますか? 10? 100? それとも、もっとたくさん?

たとえればアプリの開発者(デベロッパーと呼ばれる)は魔法使いのような存在です。呪文の書ならぬプログラミングコードを書くことで、あなたが一日に何歩歩いたのかがわかったり、友人にメッセージを送ったり、ゲームをしたり……様々なことを叶えるアプリを作り出すことができます。

そんな、iPhoneや、iPad、Macの開発者が一堂に介するイベントが、カリフォルニアにあるアップル本社近くで毎年開催されるWWDC(世界開発者会議)です(写真上)。

このイベントで、アップルのiPhoneやiPad、Macの開発者は、今後、iPhoneのOS(アプリ以外の基本のプログラム)がどう変わるかなどの情報を守秘義務契約を交わしたうえで得ています。その情報をもとに最新版のiPhoneに対応したアプリを作っているわけです。

このWWDCは参加希望開発者が非常に多く、毎年参加者は抽選で選ばれます。参加費は17万8000円(日本から参加するとさらに飛行機代やホテル代もかかる)。これらのハードルを越え、今年は75カ国から5300人が参加したそうです。ちなみに、全世界には1600万人のデベロッパーがおり、彼らはこの9年の合計で7兆7000億円もの売上を上げているとのこと。

オーストラリアから来た10歳のユマさんが、今回集まった開発者の中では最年少。最年長は82歳の日本人、若宮正子さん。若宮さんがプログラミングを始めたのは最近のことだといいます(写真下)。

『人工知能』と『AR/VR』の流行も間近か

今回の基調講演で何度も登場したのが『人工知能(機械学習)』と『AR/VR』というワードです。

機械学習とは、機械に行動のルールを設定するのではなく、大量のデータを与え、人間の脳がそうするように法則性を見つけて学習させる方法です。

たとえば、iPhoneの『写真』アプリの中の写真データは、自動的に人物ごとに分類されていますが、これはアプリがたくさんの写真を見て顔の違いを学習して、プログラムが人物を見分けることができるようになっているため。従来のプログラミングだと、目と口の離れ具合がこの比率の人は誰……というようなルール決めをしてやらなければならなかったのですが、今は自分で学習してくれるのです。

この技術はiPhoneのSiriの受け答えにも使われています。次世代のApple Watchは「夕方の天気予報は雨なので、傘を持っていった方がいいですよ」「次の予定は○○ですね」という情報が表示されるようになりますが、ここで何を伝えるかということも機械学習によって習得されていくのです(写真上)。

iPhoneがまるで優秀なアシスタントのように「14時に○○で打ち合わせがありますが、渋滞しているので、すぐに出発した方がいいですよ」とか、「○○さんに会うなら、お土産を買っていきますか? 前回訪問した時に、次は『お土産を買う』とメモを残しています」なんてアドバイスをくれる世界は、すぐそこまで来ているのです。

もうひとつの『AR/VR』も最近、話題の技術。『VR(ヴァーチャル・リアリティ)』は、仮想現実のこと。私たちがいる現実世界とは違う世界をつくり出す技術のことで、現在は専用のゴーグル状ディスプレイを装着すれば、室内にいても上を見れば空が、下を見れば大地があるといった体験をすることができます(写真中央)。一方、『AR(オーグメンティッド・リアリティ)』は拡張現実のこと。現実の世界に仮想の映像をオーバーラップさせて表示させる技術のことです。公園にいるはずのない恐竜を出現させたり、博物館の展示を見るとその横に製作された当時の様子を表示させたりすることができます(写真下)。

『Windows』を提供するMicrosoftや『Android』を提供するGoogleは、この『AR/VR』の技術が重要になると精力的に新製品を開発していました。この流れにアップルが加わることで、『AR/VR』が広く普及する時代は、さらに早く訪れるのかもしれません。

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最終更新:6/7(水) 12:30
エイ出版社

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