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ウェブサイトの「リンクテキスト」はなぜ青色なのか

6/7(水) 6:01配信

オトナンサー

 インターネットが爆発的に普及した昨今、多くの人が毎日、何らかのウェブサイトを訪れてコンテンツを視聴したり、ショッピングを楽しんだりしています。

 ウェブサイトといえば、そのページから別のページにユーザーを誘導する「リンクテキスト」の存在が不可欠ですが、皆さんはこのリンクテキストの「色」に着目したことがありますか。そう「青」ですね。実はこの青には深い「戦略的意味」があるのです。

 オトナンサー編集部では、その意味について、カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに聞きました。

クリック率に大きな影響も

 そもそも、リンクテキストの青は「WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)」の黎明期から使用され、現在はインターネットにおけるスタンダードとして、多くのサイトに採用されています。「Google」「Yahoo!」といった検索エンジンも、検索結果のテキストリンクは基本的に青であり「リンクテキスト=青」は私たちの共通認識と言えるでしょう。

 米グーグルは2012年、リンクテキストの色に関する実験を行い、検索エンジンに50種類以上の青を使用して色ごとのクリック数を計算しました。世界各地で実験を実施した結果、最もクリック率の高い青が特定。その青が検索結果表示におけるリンクテキストとして、採用されたそうです。

 その後、米マイクロソフトの検索エンジン「Bing」でも同様の実験が行われ、リンクテキストの青がグーグルのものと似た青にリニューアルされました。その結果、広告クリック数が増加し、年間売上高が8000万ドル増加したそうです。マイクロソフトのそれ以前の検索エンジン「Live Search」はもう少し明るい青を使用していました。

「色みを暗くするとまぶしさが減り、目に優しい落ち着いた青になります。色の明度は文字の読みやすさに影響を与える重要な要素なのです」(花岡さん)

「青」は誰にとっても見やすい

 それでは、青が持つ戦略的意味とはどのようなものでしょうか。

 花岡さんによると「赤やオレンジは強い印象を受けやすく、黄色はウェブサイトの背景色として多く使われている白に埋もれてしまいます。青には理性的なイメージと感情を整えて冷静にさせる効果があるため、クリックに導きやすい心理状態をもたらすと考えられます」。実際、マイクロソフトがBingに採用する色を検討していた際も、膨大な数の色を検証し、ユーザーが最も関心を持つ色は青であると結論づけています。

 さらには、人間の色の「識別」にも関係があります。「色覚異常を持つ人にとって、赤と緑は判別しにくいケースが多い色。しかし、青はほとんど影響を受けずに、色覚異常があっても『ほかとは異なる色』として区別しやすいのです」。青はどんな人にとっても見やすい、優れた色であると言えます。

 不特定多数のユーザーが利用するインターネット。リンクテキストの青は、より多くのユーザーへ快適さをもたらすために使用されているのです。

オトナンサー編集部

最終更新:6/7(水) 6:01
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