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【月刊『WiLL』(7月号)より】完全密着『八重山日報』本島に殴り込む!

2017/6/7(水) 9:00配信

WiLL

“右翼”新聞

『八重山日報』の本島支局は、沖縄県庁から歩いてすぐの場所にあった。10坪のオフィス内には8つのデスクと、会議用の長机が2つ。この5月から新人が入ることは決まっているが、取材時の4月中旬時点で、本島支局所属の記者は2名。そこに営業企画2名、総務1名、事務1名の計6名という布陣だ。
 朝9時から打ち合わせがあると聞いて訪ねたが、前夜遅くまで仕事をしていたという仲新城誠編集長の姿はなかった。本島支局には記者経験者の応募がなく、全員異業種からの転職組。そのため、仲新城編集長が石垣本社と那覇の支局を行き来して取材の指揮を執っている。また取材や執筆だけでなく、大新聞であれば整理部が担当する紙面の構成作業まで編集長自らが行なっているという。
 石垣本社にいても、那覇の支局にいても同じ作業ができるのは、インターネット発達のおかげだろうが、相当な激務に違いない。
 そんな朝の支局で、パソコンに向かうかりゆしウェア姿の熟年男性がいた。55歳で銀行員から転職した新人記者、大城誠さんだ。
「勤め先の定年が55歳で、退職金をもらったら生演奏のロックが楽しめるカフェを開こうと思っていたのですが、手登根安則さんのSNSで本島進出に向けて記者を募集しているのを知り、応募しました」
 前職といい、年齢といい、かなりの決意が必要だったのではないか。
「『沖縄タイムス』の論調にはいつも違和感を持っていて、銀行員時代から、県紙に投書はしていたんです。辺野古での『土人』発言とか、『与党とんでもない』という記事とか。でも、新聞は難しいですねえ」
 大城記者の初仕事は、自衛隊・新人隊員たちの激励会だったそうだ。
「我那覇真子さんにも会えて、嬉しくて。『崇高な使命に生きる自衛隊の~』って書いたら、修飾語は編集長にバッサリ削除されました(苦笑)。
 面接でも社長から言われたんですよ。『ウチを右翼新聞だと思っているなら違いますよ。公正中立に事実を伝えるんです』。それで、私が共産党を嫌いだと言ったら『共産党が喜ぶような事実が、事実として存在するなら、それは書かねばなりません』と」
 目を凝らしてモニターを見やる丸眼鏡姿は、まだ少々頼りないようにも思えたが「今日は高校野球の取材です!」と、さっそく飛び回っている様子を語ってくれた。
 日焼けして、人の良さそうな笑顔を湛える大城記者に、地元に溶け込んでの取材に期待していると言うと、すこし悲しそうな顔をした。
「実は私、親が東京に移住していたので本土で育ったんです。だから方言があまりわからなくて。銀行員時代、おばあに『この人はウチナーグチがわからないから信用できん』と言われたこともありました」
 ここで、外出先から仁さんが戻ってきた。冒頭の新聞販売店だけでは追いつかないため、支局の社員たちも未明から配達を手伝っているが、遠方になると、配り終わるのが昼を過ぎるという。まさに「全員野球」だ。

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最終更新:2017/6/7(水) 9:00
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