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グーグルはカメラを進化させ、「キーボード」を滅ぼそうとしている

6/7(水) 12:11配信

WIRED.jp

そう遠くない未来、キーボードはスマートフォンから姿を消してしまうのかもしれない。グーグルをはじめとするいくつかの大企業は、「カメラ」がキーボードの代わりになると考えている。事実、すでにカメラを使った方がキーボードより手っ取り早くコミュニケーションがとれるケースはいくらでもあるのだから。

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ゆっくりと、しかし確実に、キーボードは消えてゆく。スナップチャットはそのことを初めから理解していた。この数ヶ月で、グーグルとフェイスブックもそのことを理解したようだ。

5月中旬に開催された開発者向けカンファレンスで、グーグルを利用する10億人以上のユーザーが今後数年でどのようにテクノロジーを利用するかについて、グーグルはその展望を紹介した。その展望のほとんどに、検索ボックスへのタイピングは含まれていなかった。ステージ上で、グーグルの幹部は同社の音声認識技術が優れていることの宣伝や、Google Lensの紹介に時間を費やしていた。Google Lensは新たなコンピューターヴィジョン・テクノロジーで、スマートフォンに内蔵されたカメラを実質的に検索エンジンに変えてしまうものだ。

テクノロジーは、またも転換点に差し掛かっている。スマートフォンは昔の携帯電話の名残であるキーボードに長い間頼っていたが、マルチタッチ機能が到来した。初めてスマートフォンのスクリーンに触れた感動に促され、人々はスクリーン上でスワイプし、タイプし、そしてピンチするようになったのだ。

そして今度はAIの進化によって、人々とスマホとの関わりが再び変わり始めている。写真を撮るのは、テキストを書くこととほとんど同じ効果を発揮する。いつでも利用できる「Google アシスタント」に気軽に話しかければ、Chromeを開いて検索するのとほぼ同じくらい素早く結果が返ってくる。CEOのサンダー・ピチャイが説明するように、人がコンピューターとやり取りする方法は、いまよりもますます自然で感情的なものになるとグーグルは結論を下している。つまり、キーボードはどんどん使われなくなっていくだろう。

現在利用しているテクノロジーを発明した人々に尋ねてみるといい。カメラが新たなキーボードになると彼らは話すだろう。このキャッチーなフレーズは、業界で広く行き渡っている信念のようなもので、より視覚的なコミュニケーション形態への進展を表している。グーグルは人々がテキストよりも写真を交換したがるという事実に賭けて事業を行っている。

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最終更新:6/7(水) 12:11
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