ここから本文です

【月刊『WiLL』(7月号)より】独占手記 我が「冤罪」169日勾留記

6/7(水) 9:00配信

WiLL

肛門検査

「田母神さんでも特別扱いはできません」
 看守はそう言って、私に素っ裸になるように指示し、異物を持ち込んでいないかと、肛門の中まで調べました。昨年4月14日に逮捕された後、東京拘置所へ送致された時のことでした。
 指示されるままに、使い古された支給品のLLサイズのパンツ(さるまた)をはき、緑色の囚人服を身につけました。衣類にベルトや長いヒモがついていないのは、自殺防止のためでしょう。逮捕に備えてあらかじめ用意しておいた生活用具や衣類は、すべて取り上げられて、勾留中には使えませんでした。
 それからの私は、「田母神俊雄」という名前ではなく、「4450番」という番号で呼ばれるようになりました。
 逮捕容疑は、公職選挙法違反の「運動員買収」というものでした。前号で述べたように、選挙対策本部内での私には、1円も決裁する権限はありませんでした。ですから、運動員に対しての金銭の支払いや、支払いの指示などはできるはずはありません。それなのに、2年2カ月前の都知事選での公職選挙法違反容疑で逮捕され、横領の疑いさえかけられたのです。
 東京拘置所は、通称“小菅ヒルズ”とも呼ばれ、10年ほど前に完成した比較的新しい建物です。収容棟はABCDの4棟あって、そのほかに中央管理棟が2棟、合計6棟が放射状に配置されています。
 私が入れられたのは、D棟11階1号室の「舎房」と呼ばれる個室。D棟11階は「特殊役場」と呼ばれて、特捜案件や凶悪犯罪者が収容されるエリアなのだそうです。
 入り口には、幅80センチほどの鉄扉がありましたが、外開きだったのは、扉の陰に隠れるスペースを作らないためでしょう。扉の中央には縦に細長く強化ガラスが入っていて、看守から室内は丸見え。入り口の脇には覗き窓があって、その下に食器孔という隙間があり、食事やお茶の出し入れができるようになっている。
 部屋の広さは4畳。畳が横に3枚並べられ、奥の1畳分の板敷きの上に洋式便器があり、前の壁には洗面台がありました。室内の備品は、低い小さな机と敷布団に毛布と枕。それにペラペラの座布団。毛布は中国製なのか、毛にムラがあって、これ以上粗悪な毛布はないと思ったほどでした。自衛隊時代から体を鍛えてきた私ですが、薄い布団を使っていると、足腰が痛くなってしまいます。ほどなく、友人が布団の差し入れをしてくれたので助かりました。
 壁には、吊り棚があってタオルをかけられるようになっていましたが、力をかけると棒が折れそうでした。首吊り防止のために、わざと弱く取り付けられているのかもしれません。

1/5ページ

最終更新:6/7(水) 9:00
WiLL

記事提供社からのご案内(外部サイト)

WiLL

ワック

2017年11月号
9月26日発売

特別定価840円(税込)

【緊急特集】 解散・総選挙!
【エリートがどんどん堕ちていく】 [密会]山尾志桜里[風俗]前川喜平 どちらもナント「週4」!