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女子に弄ばれるEXOギョンスに大爆笑の『あの日、兄貴が灯した光』 [with]

6/7(水) 17:01配信

講談社 JOSEISHI.NET

次から次へと誕生する韓流アイドルですが、2012年にデビューしたEXOは安定した人気を誇るトップグループのひとつ。その中でボーカルとして活動するD.O.(ディオ)ことギョンスは、最近では俳優としての活躍も目覚ましい一人です。イマドキという感じでないけれど、人の好さ、頭の良さ、育ちの良さを感じさせる整った顔立ちで、純粋な田舎少年(映画『純情』)のような役がハマるのはもちろんなのですが、サイコパスの殺人鬼(ドラマ「君を覚えてる」)のような役さえもモノにする演技力で、アイドルの枠を超えた評価を勝ち取っています。

その評価をさらに高めた作品が、現在公開中の最新出演作『あの日、兄貴がともした光』。演じているのは、金メダルを約束されながら、試合で負ったケガで視覚を失ってしまった柔道選手です。物語は、目が見えなくなった彼のもとに、かつて家を出たきり行方をくらました異母兄が帰ってくることから始まります。

この兄貴、刑務所を出たり入ったりを繰り返している男で、戻ってきたのも盲目となった弟から金をかすめ取るため。でもそう上手くはいかず、始まった同居生活の中でやがてふたりに情が芽生えてゆく……というのは韓国映画の王道パターン。でもそんなわかり切った結末に向かう過程を面白く見せられるのも、韓国映画のすごいところ。

チャラい兄貴は、人生のすべてを失った……という弟に、いやいや、お前の人生まだ始まってもいないし!と、彼の落ち込みなんてお構いなしに連れ回し、やがて弟が笑顔を取り戻してゆく様に、観客も笑いっぱなし。特に兄貴に連れられて初めてのナンパに繰り出したギョンスが、盲目であるがゆえに女子に物理的に弄ばれる(そしてギョンス大喜び!)という下りは、アイドル的にこれはアリなんだろうか?とこちらが心配になるやら可笑しいやらの、必見の場面になっています。

兄を演じるチョ・ジョンソクは、ヒョンビン主演の『王の涙-イ・サンの決断』では寡黙な剣士としてめちゃめちゃクールなカッコいい姿を見せていた人ですが、こういうベタな役では別人のようなベタさで楽しませてくれる人。映画はほぼこの二人の演技だけで、存分に笑わせ、ラストには気持ちよーく泣かせてくれます。EXOファンや韓国映画ファンでなくとも、ぜひ見ていただきたいおすすめの作品です。

『あの日、兄貴が灯した光』絶賛公開中!



文/渥美志保