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200mの飯塚翔太が、東京五輪100m代表&9秒台争いにも急浮上

6/7(水) 17:30配信

webスポルティーバ

 当初は出場の意向だったという桐生祥秀(東洋大)が、ダイヤモンドリーグ・ローマ大会出場を選び、山縣亮太(セイコー)も足の不安で出場を取り止めた6月4日の鳥取・布施スプリント。会場に詰めかけた観客やメディアの注目は、シーズン初戦のアメリカで追い風参考記録ながら9秒98を出したケンブリッジ飛鳥(ナイキ)に集まった。しかし、今大会の主役に躍り出たのはリオデジャネイロ五輪4×100mリレーの銀メダリスト飯塚翔太(ミズノ)だった。

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 追い風が吹くコンディションのなか始まった男子100m。有力選手が集まる予選第1組はケンブリッジが10秒11で1位になったが、追い風参考記録となる2.9mが吹いていた。第2組、第3組も追い風参考記録が続くなか、第4組の飯塚は、スタートからスムーズに抜け出して1位でゴール。追い風は公認範囲の1.7mだった。速報タイムは世界選手権参加標準記録に並ぶ10秒12。その後、正式記録は10秒10と表示され、自己記録を0秒12更新した。

 走り終えた飯塚は、「100mはどれだけ出るかわからなかったので、びっくりです。次はいいメンバーと走るので、そこでも同じ記録を出せればいいと思う」と興奮気味。

 専門種目の200mで優勝を狙っていた、5月21日のゴールデングランプリ川崎では、疲労が残った状態で走って5位に沈んだ。走りの修正と動きのキレを戻すために今大会出場を決めたが、申し込みが遅れたことでプレッシャーのかからない第4組に入ったことも幸いした。

 その勢いは決勝でも衰えなかった。注目のケンブリッジは6レーンで飯塚は4レーン。間の5レーンには第1レースで10秒17を出した藤光謙司(ゼンリン)がいたが、スタートは第1レースと同じようにスムーズだった。そのままリードを奪うと「4歩目で思い切り躓(つまず)いてしまいました。そこでブレーキがかかったのがもったいなかった」というケンブリッジンの追い上げを抑えて10秒08でゴール。追い風は+1.9と絶妙な条件。飯塚は日本歴代7位の10秒08で優勝し、10秒12のケンブリッジが2位に入るくレースとなった。

「2レースとも公認の条件でラッキーでしたが、このスピードを体感できたというのが今回の一番の収穫です。それに力むことなく、勝ちきれたというのはよかったですね。このあとは(世界選手権まで)100mを予定していないし、日本選手権も200mだけなので、このイメージをちょっと残しながら200mの前半を走れれば、自己記録(20秒11)付近は出ると思います」

 飯塚は、ゴールデングランプリ出場後、疲労を抜くために練習量を落としたことで体調が上がり、この日は自己ベストを出す自信はあったという。10秒1台が出れば100点満点だと思っていたと振り返った。

「200mだと、距離が長いからと心の弱さが出てしまうけど、今日の100mはラストで失速する感覚もなかったし、出し切った感じもありつつ、まだ余裕を感じました。こういう走りをどこでも出せるようになればうれしいし、200mの前半でやれればトップスピードも上がって後半の減速を抑えることにもつながると思うので、それを日本選手権でできればと思います」

 大学1年だった2010年には、世界ジュニアで優勝して”和製ボルト”とも称された飯塚。その後は12年ロンドン五輪と13年モスクワ世界選手権に200mで出場して、4×100mリレーの主力選手にもなった。

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