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久保がベルギーで磨いたハリルJ仕様のFW像 チャレンジ数「106回」に見る進化の跡とは

6/7(水) 14:58配信

Football ZONE web

ヘント移籍後、17試合11得点をマーク プレーオフ10試合のデータで検証

 昨夏のリオデジャネイロ五輪にクラブ事情によって出場できず、悔しい思いをしたFW久保裕也だったが、23歳のアタッカーはそこから飛躍的な成長を遂げている。当時所属していたスイスのヤングボーイズでコンスタントな成績を残すと、2016年11月のオマーン戦(4-0)で日本代表デビュー。その勢いは17年1月にベルギーのヘントへ移籍後も止まらず、17試合11ゴールと“助っ人”に相応しい爆発力を示した。

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 日本代表でも今年3月のUAE戦(2-0)でA代表初ゴールをマークするなど存在感を一気に高めているが、その充実ぶりはどこに表れているのだろうか。今季ベルギー1部リーグの上位6チームで争われた「プレーオフ1」10試合でのパフォーマンスを、データ分析会社「InStat」社のデータを使ってまとめ、好調の要因を探った。

 16チームによって構成されるベルギー1部リーグは、一般的なホーム&アウェーの総当たりを30試合行った後、順位によって異なるプレーオフが実施される。レギュラーシーズンを4位で終えたヘントは、リーグ優勝と来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を決める上位6チームによる「プレーオフ1」を戦った。

 レギュラーシーズンの勝ち点を半分引き継ぐシステムのため、プレーオフ突入時点で首位との差はあったものの、2位チームに与えられる来季CL予選出場権争いは最終節までもつれた。しかし、クラブ・ブルージュとの直接対決に1-2で敗れて3位となり、UEFAヨーロッパリーグ予選出場権の獲得に終わっている。加入当初から結果を出していた久保は、このプレーオフでも10試合6ゴールを記録し、チーム内はもちろん、プレーオフ1全体での得点ランキングでトップとなった。

シュート数30本で2位に2倍以上の差をつける

 まずはプレーオフ10試合における、チーム内のランキングを紹介していこう。[DATA-1]で示したとおり、ゴール数トップだった久保はシュート数も30本と、2位のMFダニエル・ミリチェビッチ(13本)の2倍以上の本数を放って最多を記録しており、シュートで終わる意識が強いことが見て取れる。パスを受けてからのシュートももちろん多いが、こぼれてきたボールに対してミドルレンジからシュートを狙ったケースも多い(シュート位置のピッチ図参照)。

 また、久保は敵陣でのフリーボールピックアップ数(こぼれ球の取得)がチーム内で2番目に多く、主にペナルティーアーク外側に分布している。これは味方のCKの際に久保が取っているポジションであり、相手にクリアされたボールを拾ったことにより加算されたデータと言えよう。

 キーパス(ゴールが狙える位置にいる味方へのパス)を見ると、久保はFWカリファ・クリバリと同数で2位となった。キーパス位置のピッチ図を見ても分かるとおり、中央からの縦パスやサイドからのクロスなど、その内容は様々である。

 ヘントのチーム全体で見た時に特徴的なのは、このシュート数とキーパス数で順位の違いはあるものの、同じ選手が上位にランクインしているところだ。シュートを放つ選手とラストパスを狙う選手が明確に分かれておらず、多くのコンビネーションプレーでゴールへ近付いていたことが示され、その中心として久保は輝きを放っていた。

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最終更新:6/7(水) 14:58
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