ここから本文です

もしも魔王に優秀な秘書がいたら……? 魔王軍のネガな部分を潰していけば、世界征服など楽勝!?

6/7(水) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 いわゆるファンタジー世界を描くにあたり、「勇者と魔王」というテーマは王道である。超有名RPG「ドラゴンクエスト」シリーズあたりで、その関係性を知った人も多いのではなかろうか。魔王の恐怖が支配する世界で、人間を救うため勇者が立ち上がり、仲間と共に魔王討伐の旅に出る──大体このような流れだ。およその場合、非力な人類が勇者たちの活躍のおかげで劣勢を覆し、魔王討伐に成功するわけだが、なぜそんなことになるのか。

 物語の多くは「人間視点」で描かれており、まあ人類が勝利するのは既定路線といってしまえばそれまでだが、それにしても魔王軍はお粗末すぎるのではないか。「狩ってくれ」といわんばかりに人間の町の周囲を徘徊する低レベルモンスターや、堂々と単騎で勇者ご一行を待ち受ける魔王など、まるで勇者の勝利をお膳立てしている感すらある。だが、もしもそんな「ツッコミどころ満載な部分」を指摘する者が現れたら……?

『魔王の秘書(1)』(鴨鍋かもつ/泰文堂)は、魔王軍にさらわれてきた人間の秘書が、魔王の秘書となって人間界の征服を画策するというファンタジー系ギャグ漫画だ。

「光の勇者」の誕生と共に復活した「闇の魔王」は、敵を知るため部下に人間をさらわせる。その中にひとり、風変わりな捕虜がいた。元は国王の秘書だったというその女性は、魔王の前で「命が惜しいので腹をくくった」と忠誠を誓う。そして自らを「秘書」として雇用するよう持ちかけるのであった──これが物語の導入である。

 魔王を前にしても一向に怯む様子を見せない「秘書」は、人間の国王もその存在をもてあましていたほどの仕事人間。「約三日で世界征服完了」と、勇者の故郷を襲撃したり、魔物を高レベルと低レベルで明確に分業させたりするなど、効率よく人間界を制圧する作戦を提案していく。疫病を流行らせて人間を弱体化させるような作戦には、あまりの無慈悲ぶりに魔物が人間に同情してしまうほどだ。しかしこれはあくまで魔王軍が理想の状態である場合の話。軍の強化はまだ道半ばなのである。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

【表紙】乃木坂46
特集1:乃木坂46 結成7年、その言葉は誰のものか?
特集2:フツーになんて生きられない。大人のための恋愛マンガ 恋する私たちはちょっとおかしい