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巨人とSB 同じ金満球団でも大きく異なる親会社のスタイル

6/8(木) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 プロ野球で注目度が高い巨人や阪神は、“お家騒動”がこれまで何度も起きてきた。

「阪神の場合、調子が落ちると在阪スポーツ紙がお抱えのOB評論家を監督に送り込もうと批判攻勢を繰り広げる。在阪人気球団の宿命でしょう」(スポーツ紙デスク)

 一方、巨人の場合は“親会社”との関係で時の政権に危機が訪れる。今季、巨人OBの間では「2005年の悪夢」が再び起きるのではないかと危惧されている。今年の巨人は「30億円補強」をしたにもかかわらず低迷している。

 2004年に就任した堀内恒夫監督は就任1年目を3位、2005年は5位に終わって任期を1年残したまま辞任に追い込まれた。この年は清原和博、ローズら補強組の重量打線が全く振るわず球団初の80敗を喫している。

 その姿が30億円補強で獲得した陽岱鋼(30、日ハムから)や山口俊(29、DeNAから)が全く機能しない今季と符合して見えるというのだ。高橋由伸監督も今年、3年任期の2年目を迎える。

「5月10日に観戦に訪れた親会社である読売新聞グループ本社代表取締役主筆・渡辺恒雄氏は、FA組が全く活躍していないことにご立腹でした。渡辺氏への前期報告が行なわれる7月までに立て直さないと、堀内氏同様に任期満了前の“人事異動”があり得るといわれています」(担当記者)

 そうした“親会社の意向”は、同じ金満球団でもソフトバンクとは大きく違う。

「オーナーである孫正義氏は、カネは出すが口は出さない。だからフロントも思い切ったことができる。二軍、三軍が練習するホークスベースボールタウン筑後を50億円かけて整備し、工藤(公康)監督にリアルタイムで情報が伝わるシステムまで作り上げた。オーナーが現場を信頼して投資する仕組みだ」(球団関係者)

 だからこそ団結力が生まれる。メジャー帰りの川崎宗則(36)も迷わず復帰先として古巣を選んだ。

「メジャー帰りで巨人復帰を選ばなかった岡島秀樹(帰国後はソフトバンク、横浜)や高橋尚成(同・横浜)の存在が象徴的ですし、松井秀喜だって監督になろうとしない。ソフトバンクとはだいぶ違う空気ですよ。巨人は選手たちにとっても、昔のような光輝く球団ではないのでしょう」

 辛口評論で鳴らす江本孟紀氏は、かつて立ち向かったライバル球団について、そう寂しそうに呟いた。

 セ・パ両リーグの球団の違いが鮮明になる交流戦は、6月18日まで続く。

※週刊ポスト2017年6月16日号