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女性が働きたくない国「日本」。(朝生容子 キャリアコンサルタント・産業カウンセラー)

6/8(木) 6:53配信

シェアーズカフェ・オンライン

女性版ダボス会議とも言われる「2017世界女性サミット(GSW) 」が5月11日から13日まで、東京で開催され、参加してまいりました。GSWは先進国から新興国まで世界62カ国の女性リーダー1,300人以上が集まる大会です。

27回目の今回、大会の様子はすでに報道でも取り上げられていますが、ここでは女性のキャリアの問題に日々直面している立場から感じたことを述べます。

■女性が働きたくない国「日本」
世界的に見て、日本はジェンダーギャップが大きく「女性が活躍していない国」と言われることは各種データで知っていたつもりですが、海外から厳しい目を向けられていると実感したのがこの大会でした。

朝食や昼食時は、参加者同士、テーブルを共にし、交流を深めます。私はポーランドやフィリピン、中国等から来た女性達と話す機会があったのですが、彼女たちから「なぜ日本はこんなに女性の地位が低いのか?」と一度ならず質問されました。非難するというより、不思議でならない様子でした。

日本人として、自国に対するこうしたネガティブな印象を何とか拭いたいと思いつつ、語学力不足もあいまって、否定しきれないことがもどかしく感じられました。

海外の報道でも、同様の厳しさが感じられます。

本サミットでは、その年に女性のリーダー育成で貢献した人に「グローバルウーマンズリーダーシップ賞」を付与していますが、今年は日本の安倍首相が受賞しました。日本の歴代首相の中で、初めて「経済における女性の活躍」を政策の中心に掲げたことが理由です。

しかし、海外向け英語ニュースサイトである「ジャパン・トゥデイ」では、第二次安倍政権で25の閣僚の席のうち、3人しか女性がいないことをあげ、「安倍政権のウーマノミクスはいまだ途上にある。一層の強化が必要だ」とし、実績について手放しでは褒めていません。(「ジャパン・トゥデイ」 2017年5月15日付)

東京在住の外国人女性・家庭向けメディアの「サヴィ・トウキョウ」はもっと厳しく、この受賞について、「安倍首相が(女性活躍の)方針を実現することを世界が注目しているということを思い出させるため」と位置付けていました。(「サヴィ・トウキョウ」 2017年5月16日付)どちらも、安倍首相の実績を、まだ認めていないように思えます。

「グローバル及びアジア地域のメガトレンド」セッションでプレゼンテーションされたボストン・コンサルティング・グループのシニアパートナー&マネージングディレクターの津坂美樹氏は、以前はニューヨークで生活されていたそうです。しかし、夫が日本赴任が決まり、帰日することになった際に、「日本は女性にとって働きにくいから帰国をためらった」と話されていました。海外生活が長いという事情はあるものの、日本人である津坂氏でさえ、母国に対して「住みたくない」という思いを抱くことに、ややショックを受けました。

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