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勝負を分けた「奇妙」な“介入” マレー、逆襲のなぜ 「審判が火をつけた」

6/8(木) 10:24配信

THE ANSWER

マレー逆転勝ちの理由…「スパーク」呼んだ審判の警告「ニシコリは損害被った」

 テニスの全仏オープンは7日、男子シングルス準々決勝で世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)が同1位のアンディ・マレー(英国)と対戦。第1セットを6-2で先取したが、1-6、6-7、1-6と3セット連続で落とし、逆転負けを喫した。追い下げを食らった第3セットにはラケットを叩きつけるなど、悔しい8強敗退。一方、マレーは逆転勝利のきっかけについて、国際審判員のカルロス・ラモス氏に取られた反則だったと振り返っている。英公共放送「BBC」が報じた。

【動画】錦織、怒りの“ラケット破壊”…「ユーロスポーツUK」がツイッターで紹介したマレー戦のラケット叩きつけの瞬間

 第2セット第3ゲーム、マレーのサービスゲームで事件は起きた。強風の影響でトスの定まらなかったマレーは、ラモス審判員からこの試合2度目のタイム・バイオレーション(遅延行為)を取られてしまう。4大大会では、ポイント間の制限時間は20秒間に設定されているが、怒りのマレーは抗議を展開した。

 英地元紙「ガーディアン」ではマレーの抗議内容を紹介している。

「僕は相当長くツアーに参加しているけれど、こんなの見たことない。自分がトスをしている間に、何でそんなことをしたんだ」と激昂したマレーに対し、ラモス氏は「あなたの場合、どのポイントでも時間を使いすぎています」とクレームを一蹴した。

「これがマレーが必要としていたスパークだった。そして、ニシコリは損害を被った」と記事では分析されている。

 BBCによると、マレーは「自分はすごく熱くなった。あの時はフラストレーションを感じていたんだ。(バイオレーションは)個人的には奇妙な判定に思えたんだ。トスをミスした後で、警告を受けた選手なんて僕は今まで一度も見たことがない。一度だってないんだよ」と語ったという。

解説者も分析「審判員のカルロス・ラモスがマレーの手助けになって火をつけた」

 失った第1セットからサービス時のトスに苦しんでいたマレーはこう語った。

 屈辱を感じたマレーは、審判のクレームで一気にスイッチが入った。デュースの末にサービスエースで錦織のブレークを阻むと「レッツゴー!」と絶叫したという。そこが勝負を分けるターニングポイントとなり、世界ランク1位の逆襲がスタート。ショットが冴え始めた。

 英国の元女子プロテニス選手で解説者のアナベル・クロフトさんはツイッターで、こう解説した。

「審判員のカルロス・ラモスがマレーの手助けになって火をつけた。2度目のタイム・バイオレーションでファーストサーブを剥奪してから、すぐに(錦織のサービスを)ブレークに成功した」

 BBCの記事では「あれに関しては自分はフラストレーションを感じていたんだ。どこまでインパクトがあったのかわからないけれど」とマレーは語っていた。対照的に錦織は追い上げを食らった第3セットには、ラケットを赤土に叩きつけて“破壊”。主審の介入がなければ、マレーの闘志に火がつかず、錦織はそのままの勢いに4強進出を果たせたかもしれない。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:6/8(木) 10:24
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