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シニアに優しいスマホって?TSUTAYAのスマホ『TONE』次の一手

6/8(木) 6:40配信

@DIME

TONEモバイルは5月26日に都内で、自社のMVNOサービス「TONE」についての今後(6月~7月)の戦略発表会を行った。TONEというのはMVNO回線、スマホ本体をパッケージングしてサービスを行うタイプのサービスだ。TONEのスマホ自体は基本はAndroid OSを使っているのだが、さまざまな機能をオリジナルで追加しており、オリジナル性の高いサービスになっている。このオリジナルスマホは定期的にハードウェアをモデルチェンジしていて、現在の最新モデルはm15になり、現在、TONEを購入すると、この機種になる。

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この基本、1機種しかスマホを提供しないというシンプルさがTONEの特徴で、ユーザーが面倒な選択をしなくても良くなっている。通信についても同様にシンプルで「月額1080円で通信し放題」というワンプランになっている。

さて、TONEはこれまでは子供向けの機能の搭載が1つの売りで、現在では子供向けスマホとして9都県市の推奨を受けており、そのなかには東京都も入っている。これはスマホでは初のものだという。

そして、最近では女性雑誌「VERY」と連携企画を行い、子供向けスマホとして搭載して欲しい機能のアイデアをVERYに出してもらい、それをTONEに搭載するという試みを進めている。

最近ではYouTube広告にも積極的で、TVCMにも出演している坂口健太郎氏が出演するちょっとユニークな広告を展開している。

■TONEの次の一手とは?

CEOの石田氏は子供に対するマーケティングでは一定の成功を得たとし、「それでは次はどうするか?」と今後の戦略の話をはじめた。石田氏は「ファミリー」(家族、年齢層)のなかでどう攻略していくか?を基本的なアプローチとしているようで、そのなかで次のターゲットは50代以降になるようだ。

そのために石田氏が考えているアプローチが、その年代が持つ「さまざまな不安」だという。それを具体的に言うと、

経済的不安
健康不安
孤独不安

の3つだという。

経済不安を解決するにはTONEにはリーズナブルな利用料金がある。基本プランは月額1080円(税込み)で通話かけ放題サービスが700円で利用でき、格別にリーズナブルな料金で利用できる。

健康不安に関してはTONEは「ライフログ」機能を搭載しており、ウォーキングの歩数と十分な運動強度の高さによって健康に必要な運動強度をクリアしているか?を測定し、その基準を満たしていれば、Tポイントがもらえる仕組みを持っている。

孤独不安に関しては、子供と同じく見守り機能でその行動をチェックすることができる。

■新たな市場開拓のための新機能とキャンペーン

TONEは現在でもスマホになれないシニア向けにさまざまなサービスを行っている。

高齢の人のなかにはガラケーを使い続けている人も多いと思うが、TONEにはガラケーからの移行を助ける無料アドレス帳移行サービスを無料で行っている。また、無料スマホ教室を全国18カ所で開催しており、各所で月に平均3.5回開催している。そして、PDFやウェブを見るのは面倒というような人向けに紙の取り扱い説明を作って無料で配布している。

そして、TONEはガラケーユーザーにも扱いやすいユーザーインターフェースを用意してる。TONEはホーム画面を選択できるのだが「TONE HOME(SIMPLE)」では大きなボタンに機能を配置し、ガラケーっぽいユーザーインターフェースにしている。さらにボタンに触っただけでは機能が実行されずに、長くタッチすることで、はじめて実行するなど、間違ってボタンに触って機能が実行されることを回避している。

そして、今回、シニア向けのあらたな機能を追加している。

1つはAIを駆使したメールの音声入力。簡単にメールの件名と本分を音声で入力することができる。TONEのテストではキー入力よりも約5倍速くメールを入力することができるという。これはシニア層ならずとも役に立ちそうな機能だ。

そして、何か問題があるときに消費者ホットラインに電話をかけたい場合、「188」をダイヤルすることで電話をかけることができる。TONEは電話にIP電話機能を搭載しているので、この機能を実現するのにGPSで現在地を検索し、そこから近い消費者ホットラインの電話番号を調べて、そこに188でダイヤルすることができる。

さらに見守り機能では歩数が設定より伸びないときに自動的に家族にメールする「家族通知」機能なども搭載する。また、TONEのライフログ機能は健康に必要な一定値を超えると、Tポイントをもらえるのだが、キャンペーン期間(2017年6月1日~7月31日)はそのポイントが10倍になる。

CEO石田氏は1つ戦略ステージを進め、ファミリーのなかでのあらたなターゲット「シニア」層への注力を始めた。このセグメント向けには大手キヤリアによる専用スマホなどもすでに存在するが、TONEは端末価格の安さランニングコストなどで優位性がある。また、シニア専用スマホなどというものを使いたくないというプライドの高い層にTONEは響くかも知れない。

シニア層はシェアの数字的にも大きなものを持つので、石田氏の戦略が成功すればTONEはシェアを広げることができ、世間の認知も高まることだろう。

文/一条真人

@DIME編集部

最終更新:6/8(木) 6:40
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