ここから本文です

出会った男は誘拐犯…私が男の車から脱出するまで

6/8(木) 12:00配信

コスモポリタン

たまたま出会った男性が、もし誘拐犯だったら…? 今回<Marie Clair>から紹介するのは、ある誘拐犯の車に乗ってしまった女性が、そこから脱走するまでの壮絶なストーリー。日常に潜む危険を目の当たりにした彼女の体験談は、決して他人事とは言えないはず…。

衝撃…電車で襲われた女性「誰も助けてくれなかった」

さっきまでのイケメンが、なぜ突然悪人へと変貌を遂げたのか?

「『怖いか?』。

男は、手に握ったシルバーの拳銃で私を脅しながら言った。

『いいえ』と、精一杯の平静を装いながら答えた私は、男から目をそらしながら、恐怖心を見せちゃダメ! 何があっても、恐れを露わにしちゃダメ!と脳内で叫ぶように、自分に言い聞かせていた。

男の車の中からは、雲の合間から夕暮れ空が微かに見える。私は彼の手元にある3つの拳銃について考えていた。ズボンのウエスト、足に巻いたストラップ、そして車のシートの下から、1つずつ私に見せるようにそれら取り出し、最後にダッシュボードを開けて、それらを収めたこの男…。恐れを露わにしちゃダメ!脳内の声は、ループし続ける。

もちろん彼は、私の恐怖心を見抜いていたはず。恐怖心で身動きを取れなくさせるのが、この男の狙いだから。さっきまでのイケメンが、なぜ突然悪人へと変貌を遂げたのか?

男と出会ったのは数時間前、あるホームパーティーでのこと。私がバルコニーで友達と話していると、向こうから挨拶しに来て、クールでユーモアのある彼は、男らしくて魅力的だった。私たちは外に座って、きれいな夜空の下、朝の4時くらいまで2人で話していたように思う。

私が帰ろうとすると、親切に『家まで送るよ』と言い出した彼。一瞬躊躇したけれど、お互いかなり打ち解けあっていたし、彼は優しく礼儀正しそうに見えたから、お願いすることにした」

私が大声で叫び出しても、まるで透明人間を乗せているかのように、彼は私を無視し続けた。

「自宅に近づいて、『その信号で右に曲がって』と頼んだ時。彼は止まりもせず、そのまま交差点を突っ切って走り続けた。もしかしたら聞こえなかったのかもしれないと思い、再度曲がってとお願いしても、車をまっすぐ走らせ続ける彼。

こうして私はパニック状態に陥った。『何してるの? 私の家はあっちよ。車を今すぐ停めてちょうだい』と声を荒げながら言っても、彼は見向きもしない。私が大声で叫び出しても、まるで透明人間を乗せているかのように、彼は私を無視し続けた。

突然、彼の携帯電話が鳴った。受話器に向かって話す彼の言葉に私は必死に耳を傾けた。どうやら共犯者と話しているらしい。

『あぁ、彼女は捕まえた』

『もうみんな着いてるのか?』

『あぁ、今向かってる』

『いや、彼女は車からは出さない』

彼が1つ目の拳銃を取り出したのは、その時だった。

以前テレビ番組で、人は恐ろしい犯罪に巻き込まれる直前、これから起きようとしていることを脳が察知し、恐怖心で体が硬直してしまうと言っていたけれど、それは実際に経験した人しか分からないと思う。

まさかその恐怖を、自分が体感することになるなんて…。暴行された自分の遺体が警察に発見され、母に連絡が入るシーンが脳裏に浮かぶ。夜のニュースでレポーターの女性が『本日未明、集団暴行された女性の遺体が発見されました』と話す姿まで想像できる。あまりの恐怖に、過呼吸を起こしそうな自分がいた。

私は焦る気持ちを抑え、『今すぐ車を停めなさい!』と何度も何度も叫び続けたけれど、彼は一向に耳を貸さない。

何か違うことをしなければ。これから起こることを誰かに知らせなければ」

1/2ページ

最終更新:6/8(木) 12:00
コスモポリタン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

コスモポリタン

ハースト婦人画報社

1886年にアメリカで創刊され、
世界中の女性に愛されるコスモポリタン。
日本ではオンラインに特化し、
恋愛、ビューティ、セレブ情報など発信中。