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シリア戦で露呈した危うい中盤。「今野泰幸頼み」で大丈夫なのか

6/8(木) 11:44配信

webスポルティーバ

 W杯アジア最終予選。前戦のタイ戦に勝利を収めB組の首位に立った日本は、イラク戦(テヘラン)を6日後に控え、シリアと準備のための試合を行なった。イラクは現在B組の5位。一方のシリアはA組4位。順位的にはシリアがわずかにイラクを上回るが、実際のレベルでは互角か、イラクの方が少し上かという印象だ。シリア戦はイラク戦を占う、貴重な試合となった。

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 試合後のいま、楽観的になるか、悲観的になるかと言えば、後者だ。スコアが1-1だったからではない。運に恵まれず惜しくも引き分けたのならともかく、内容が悪かった。パスは繋がらないは、陣は前に進まないは……。かつて日本が苦戦したパターン(パスを繋ぎボール支配率で大きく上回りながら、決定力不足に苦しむ)とは明らかに異なる。

 弱くなってしまったな、という印象だ。B組の首位に立ったことでひと安心し、気合い不足を露呈させたというのであれば、対処法は難しくない。カツを入れれば済む話だが、事態は思いのほか深刻だと言いたくなる。

 イラク戦のスタメンが見えてこないのだ。特に中盤。香川真司が左肩を脱臼し、出場が難しくなったことも理由のひとつだが、それだけにとどまらない。

 守備的MF(4-3-3のアンカー)として出場した山口蛍は、負傷の香川に続き、後半8分、早々とベンチに下がった。このポジションは4-3-3の肝となるチームのヘソだ。これほど早い時間の交代は普通ではない。しかし、山口のプレーを見る限り、それは妥当な選択に思えた。

 この選手にこの役(4-3-3のアンカー)は難しいとは、タイ戦後の原稿でも記したが、シリア戦でも(先入観なく見たつもりだが)、全く同じ印象を抱くことになった。ソツなくこなす器用さはあるが、場を仕切れない。ピッチの隅々まで目配りできない。展開にリズムを与えることができない。進む方向性に難がある。失敗を恐れ、無難なプレーに走りがち。ボールは行き場を失い停滞する……。山口を介して「気」が滑らかに各所に循環していかないのだ。

 ハリルホジッチが布陣を、アンカーを置く4-3-3にしたのは、長谷部誠が負傷で戦列を離れたUAEとのアウェー戦(2017年3月)からだ。それ以前の布陣は4-2-3-1で、山口は長谷部とともに「2」を担当していた。両者の関係もキャラ的にベストとは言えないが、キャプテン長谷部の存在に、山口はずいぶん救われていた。彼は長谷部を傍らでソツなくサポートする裏方に徹することで、及第点の評価を得ていた。

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