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現代社会における“新聞”の役割と使命は!? 大メディアの存在意義を問う!

6/8(木) 11:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 4月30日よりWOWOWで全5回にわたって放映された連続ドラマ『社長室の冬、巨大新聞社を獲る男』。原作になっているのは、堂場瞬一の「メディア三部作」シリーズ(集英社)の完結編だ。このシリーズはマスメディアの代表格である“新聞社”の体質と現代における変容をテーマにした作品で、その第1弾が『警察(サツ)回りの夏』だ。

 舞台はうだるような暑さが続く夏の甲府。甲府市内の団地で、幼い子供ふたりの他殺死体が発見される。同居していたシングルマザーの行方がわからず、虐待の末の殺人が疑われて報道各社の取材合戦が過熱していく。全国紙「日本新報」甲府支局の記者、南康祐もまた東京本社に早く復帰したいという思いと甲府の暑さに焦れつつ、現場の張り込みと警察(サツ)回りの日々を送っていた。そこへ被害者の祖父が自殺を図る。一命はとりとめたもののメディアの報道姿勢が問われる事態になり、ネットの論調は“鬼母叩き”から“マスゴミ叩き”へ変わって騒ぎはさらに大きくなっていく。

 そんな中、懇意にしている警察内部の“ネタ元”から捜査の進展に関する極秘情報を入手した南は、それをもとに「母親発見。事情聴取の後、逮捕の方針」という特ダネ記事を報道。この大きな手柄が東京本社復帰への足がかりになるはずだったが、そこには大きな罠が隠されていた。騒動の背後に隠された陰謀に南は翻弄され、やがてそれは日本新報だけの問題ではなく、メディア全体のあり方を問う事態へと展開していく――。

 警察小説とスポーツ小説を大きな軸に驚異的なペースで著作を発表し続ける作家・堂場瞬一は、デビュー以前に全国紙記者として働いていたという経歴の持ち主。本社返り咲きを狙って特ダネを欲しがる地方記者の焦りと野心、共同戦線を張りながらもお互いを出し抜こうとする他社の記者とのやりとりなど、本作で描かれる新聞社で働く者たちの行動原理と心情のリアルさは記者という職業の経験が活きたものだろう。

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