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加計告発「前川前次官」のルーツ キャリア試験4位の大資産家御曹司

6/8(木) 5:58配信

デイリー新潮

 泣く子も黙る官房長官に名指しで攻撃された前川喜平前文部科学事務次官(62)。が、怯むどころか「証人喚問」出席を宣言するなど対抗心をムキ出しにした。そのルーツを辿ると、大資産家一族、成績抜群の「お坊ちゃま」の相貌が――。

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 村上春樹氏の代表作『ノルウェイの森』。この作品と、前川前次官に繋がりがあると聞いたら驚くムキも少なくないだろう。

 記者会見の後もメディアのインタビューに答え続け、持論を展開した前川氏。「正義の告発者」然とした姿と、怪しいバー通いの事実との間には、どうにも焦点を合わせづらいが、

「前川さんは、もともと優良企業の御曹司。ボンボン中のボンボンです」

 と言うのは、前次官をよく知る知人である。優良企業とは、「前川製作所」。大正13年創業、事業用の冷凍機を手掛けるメーカーだ。非上場で、いわゆる「B to B企業」のため、一般的な知名度は高くないが、世界トップシェアで、昨年は売上高812億円、営業利益で92億円をたたき出している。グループ会社も6社ぶらさげる。この創業者・前川喜作氏の長男の長男に当たるのが、当の前次官なのだ。

■安倍と刺し違える

 先の知人が続ける。

「前川さんは麻布高校から東大法学部に進学しています。お父さんは、製作所を継ぎ、社長を務めましたから、その一人息子である前川さんが本来は跡取りのはず。しかし、本人はどうしても役人になると聞かなかった。お父さんは泣く泣くあきらめたそうです」

 前川氏を知る山東昭子・元科学技術庁長官も言う。

「入省時のキャリア公務員試験の成績は上から4番目だったとか。当時なら大蔵省や通産省に入るのが普通ですが、自ら文部省を志願したそうです。おそらくお祖父さんの影響があったのではないでしょうか」

 祖父・喜作氏は、共同生活を通じ、知性・徳性を磨くことを目的に、昭和30年、目白に男子大学生向け寮「和敬塾」を設立している。敷地面積は7000坪で、あの村上春樹氏も大学時代に入寮。『ノルウェイの森』には、ここがモデルと見られる寮が登場する。

 この異端児・前川氏は後に文科省トップに上り詰めるが、周知の通り、天下り斡旋の責任をとって辞任。もちろん再就職は出来なかったものの、5600万円と言われる退職金を手にし、世田谷区内の100坪超の豪邸で暮らす身だ。バックに前川グループがあるから、生活の不安は一切、なし。

 政治部デスクは言う。

「野党は前川氏の証人喚問や参考人招致を求めていますが、与党はガンとして応じないため、国会で彼が証言するのは難しいでしょう。しかし、民進党は党内のヒアリングなどに彼を呼び、新たな事実を出させるなど、前川氏を徹底的に利用しようとするはず。失うものはなく“安倍と刺し違える”と腹を括っている本人も全面的に乗っかりますから……」

 醜き暴露合戦の幕引きは、まだまだ訪れそうにない。

特集「『安倍官邸』一強で日本が失ったもの」より

「週刊新潮」2017年6月8日号 掲載

新潮社

最終更新:6/8(木) 14:54
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