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「鈍・根・運」。渡部昇一氏が、芯を失った今の日本におくった言葉

6/9(金) 12:00配信

BEST TIMES

本年4月17日に逝去された、知の巨人・渡部昇一先生の最後の肉声も収録されている新刊『日本人の道徳心』(KKベストセラーズ)の中で、渡部先生は“芯”のなくなった日本社会へ次のような言葉を残しています。

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「鈍・根・運」

  成功するには運と根気と、鈍いほどの粘り強さ、この3つが必要であるということで「運・根・鈍」と言われるが、運のよい人間になるには「鈍・根・運」の順番で事を為すのがいいと私は思う。

 何事も続けていくには粘り強さを示す「鈍」が必要である。だが、「鈍」に則って粘り強くやっていたとしても、そうそういいことは簡単には起こらない。

 そのうち、周りから「あいつはバカじゃないか」と言われるくらい、「根」を詰めてやっていると、そのうち少しずつ、いいことが起こるようになり、やがて「運」がやって来るというわけである。

 だから、最初は結果に期待して「いいこと」をするのではなく、ただ純粋に自分を高めるため、自分をよくするために「いいこと」を続けるようにするといいと思う。

 愚鈍に物事を続けていれば、「根」のいい人だと言われるようになり、その後「あの人、運がいいな」と言われるようになるのである。

「運・根・鈍」ではなく、「鈍・根・運」―。

86歳になった私から、今を生きている人たちに、自分の人生をよりよくするため、そして日本をよりよくするためにこの言葉を送りたい。

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 最後の最後まで、”伝える事”に全身全霊をつくされた、渡部昇一先生のラストメッセージです。

文/KKベストセラーズ書籍編集部

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