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ランサムウェア、身代金払わず基本対策徹底を

6/9(金) 12:05配信

リスク対策.com

カスペルスキー・関場エンジニアリング統括部長に聞く

パソコン内のファイルを暗号化し、解除のために身代金を要求するウイルス、「ランサムウェア」による攻撃が世界的に猛威をふるっている。英国の病院が利用する国民保健サービスやフランス自動車メーカーのルノー、スペインの大手通信会社テレフォニカといった世界的企業や組織もダメージを受けている。ウイルス対策ソフト大手カスペルスキーのコーポレートビジネス本部エンジニアリング統括部統括部長の関場哲也氏に背景と対策を聞いた。

Q.ランサムウェアの被害が爆発的に広がったのはなぜでしょう。

A.3月に見つかったWindowsの脆弱性が今回の攻撃では利用されました。その対策が進んでいません。パッチをあてといった対策を呼びかけても、ユーザーがそれに応えるといった脆弱性に関する管理ができていないうえ、新種のウイルス発見できるアンチウイルスソフトの普及も進んでいないのが現状です。

Q.被害にあっているWindowsマシンの特徴は何でしょう。

A.今回XPの被害は少なく、7に多いことから、必ずしも古いものだけが狙われたわけではありません。攻撃者は効率のいいところを狙います。7は幅広く使われ、「SMB(Server Message Block)」の脆弱性があったのが大きいとみています。

Q.世界的大企業の被害も大きいですね。

A.今回のランサムウェアは感染力が強く、1台感染して同じ環境下のほかの端末にも瞬く間に広がりました。えてして大企業ほどパッチの整備や古い端末の入れ替えといった対策が進まないものです。

Q.攻撃元と思われるのは。

A.コードなどからLazarus Group(ラザルス・グループ)であろうとみています。かつてソニーピクチャーズやバングラデシュの銀行などを攻撃しており、非常に高度な技術を持っている組織です。

Q.今回のランサムウェアの特徴は。

A.「WannaCry」(ワナクライ)と呼ばれています。通常、メールによる標的型攻撃で使われることが多いですが、今回はログオン機能で使われるSMBやファイル共有といったネットワークの脆弱性を突いたのが特徴の「ばらまき型」と言われています。すべてのパソコンにある機能が感染を広げており、ばらまき型の有効性が確認できたということは、今後もこの種の攻撃が続いていくでしょう。445/TCPポートも狙われています。会社の中などではファイヤーウォールで守られていますが、テザリングやWi-Fiルーターを使うと狙われる。社内外で設定を切り替える必要があります。

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最終更新:6/9(金) 18:46
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