ここから本文です

青春18きっぷで“四季島” の旅を再現すると……!?

6/9(金) 14:30配信

旅行読売

新宿発→
中央線→篠ノ井線→しなの鉄道→えちごトキめき鉄道→信越線→磐越西線→東北線
→上野着

※しなの鉄道、えちごトキめき鉄道は青春18きっぷでは乗車できません。
※SLばんえつ物語は座席指定券520円が必要です。


 月刊「旅行読売7月号」では、青春18きっぷを使った途中下車の旅を特集している。

 本誌がお手元に届く頃には、5月1日に運行を始めたJR東日本のクルーズトレイン「TRAINSUITE 四季島(以下『四季島』)」のニュースもひと息ついただろうか。1泊2日コースでも1人32万円~という、庶民にとっては高嶺の花の豪華寝台列車、乗車は夢のまた夢だ。ならば、せめてそのコースだけでも辿ってみたい。しかも青春18きっぷを使ってとことん節約プランを考えた。ひがみ根性というなかれ。列車の設備や食事は違っても、車窓の景色は変わらない。肩肘張らないのんびり感は、こちらの勝ち。勝手な想像だが、四季島にも負けない鉄道旅が楽しめた。 
 
 四季島の1泊2日コースは、上野から中央線~篠ノ井線経由で長野へ。長野から第三セクターのしなの鉄道、えちごトキめき鉄道の線路を走り直江津へ。直江津から信越線で新潟へ向かい、磐越西線で郡山へ。郡山から東北線で上野へ戻る。途中、塩山、姨捨、会津若松で観光を楽しむ設定だ。
 移動距離は約900キロ。四季島は寝台列車だが、こちらは普通列車。1泊2日で辿ることもできるが、少しのんびりと2泊3日のモデルコースを組んだ。

日本三大車窓は夜景も圧巻

 1日目。新宿から中央線と篠ノ井線を乗り継いで約8時間(途中、松本で昼食休憩と松本城見学を含む)かけて辿り着いた姨捨駅は旅情あふれる駅だった。トンネルを抜けると右手に善光寺平が開け、大きな空が広がった。青い空や白い雲は、都会や海辺のそれとは違って優しく柔らかな印象だ。北アルプスから吹き下ろす爽やかな風が通りすぎてゆく。平地は幾重にも続く穏やかな山容の山々に囲まれ、千曲川が悠々と流れている。
 この「日本三大車窓」は、夜景がまたすばらしい。駅舎の横には四季島専用のラウンジがあり、乗客はここでしばし夜景に見とれるらしい。そんな絶景を四季島だけに譲るわけにはいかない。駅からバスで15分の戸倉上山田温泉に宿をとり「姨捨夜景ツアー」に参加すれば、同じ景色が眺められる。1日目の目的地を姨捨にした理由もそこにある。
 
 2日目のハイライトは、前日とは対照的に“日本海”だ。人気の北陸新幹線も使わずに各駅停車を乗り継いで日本海に到達。その達成感もひとしおである。
 絶景区間は信越線直江津駅を出て20分ほどの柿崎駅から鯨波駅辺りまで。疲れていても居眠りは厳禁だ。車窓左に紺碧の日本海、砂浜、奇岩が続く。ひときわ海の青さが際立って、ふとホームの駅名を見ると「青海川」。旅情をくすぐるネーミングに感心。波打ち際に手が届きそうなロケーションもいい。青春18きっぷのポスターに格好と思いきや、今まで使われていないとは意外だった。この区間、四季島は深夜に通過するので、ささやかな優越感を覚えた。
 鯨波駅を過ぎると、線路は内陸に入る。直江津駅で海の幸たっぷりの駅弁「鱈めし」と地酒「雪中梅」、奮発してオリジナルの升を買い込んだのだがボックス席に座れず、車中での賞味は断念。新潟駅前のホテルに着くまで、おあずけである。

1/2ページ

最終更新:6/9(金) 14:30
旅行読売

記事提供社からのご案内(外部サイト)

旅行読売10月号

旅行読売出版社

2017年10月号
8月28日発売

540円


第1特集 あの名湯でひとり泊
第2特集 ねじめ正一さんが探訪 元気な商店街