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西武・秋山&広島・田中が選出。パ2位・源田も示した“強打者”を上回る重要な貢献度とは【データで選出5月月間MVP】

6/9(金) 10:00配信

ベースボールチャンネル

 5月度の日本生命月間MVPが発表され、打者はブランドン・レアード(日本ハム)とダヤン・ビシエド(中日)が、投手は則本昂大(楽天)と菅野智之(巨人)が選出された。今月もデータに主眼を置いた別角度からの評価で、序盤から中盤へと向かう5月、最も大きな貢献を果たしていたのがどの選手だったのかを検討してみたい。

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パは秋山(西武)、セは田中(広島)が効果的な働き

 今回の貢献の評価は、(1)セイバーメトリクスの一手法を用いて選手の働きを得点換算し、(2)同じ出場機会を「平均的な成績の選手」が担った場合の働き(得点)を基準(=0)に置き、どれだけ上積みをつくったかという推定値を算出して行った。

「平均的な成績に対して大きな差をつくり」、また「その状態で多くの出場機会を重ねていく」ことで増えていく数値なので、両要素の兼ね合いも見ていただきたい。

 パ・リーグの野手のトップは14.7点の上積みをつくった秋山翔吾(西武)となった。この数字は両リーグを通じて最高値である。次点は同じ西武の源田壮亮(14.6点)、3位は5月に入り一気に調子を上げた楽天のゼラス・ウィーラー(13.9点)となっている。

 セ・リーグの野手では13.8点の田中広輔(広島)が1位、坂本勇人(巨人)が2位となっている。少し開いて丸佳浩(広島)、日本生命月間MVPに選ばれたダヤン・ビシエド(中日)が続いた。

守備での貢献で強打者たちを上回った源田(西武)

 秋山は14.7点のうち11.2点を打撃で稼いだが、それだけでなく、3盗塁を記録した走塁で1.5点分の貢献を記録。また守備での働きを示すUZR(Ultimate Zone Rating)でも同じイニングを守った平均的な中堅手に比べ2.1点分失点を多く防ぐなど、走攻守それぞれでよく働いた。3位の松田も同様にバランスよく数値を稼いだ。

 2位の源田は打撃での貢献は他の選手に劣るが、走塁、守備での貢献が非常に高かった。

 守備指標UZRは各ポジション内での相対的評価であるため、異なるポジション間を比較する際は、守備位置ごとの補正を行う必要がある。一般的に高い守備力、もしくは独自性のあるスキルを要するポジション(遊撃手や二塁手、捕手など)を守った選手はプラスに補正をかけ、その逆のポジション(一塁手や左翼手など)はマイナスの補正をかけるといった具合だ。

 源田は高い守備力が求められる遊撃手だったため、補正値として0.9点を加えている。これとUZRを合わせ、合計6.7点分の貢献を守備で果たしたことになる。

 ウィーラーは10本塁打を放った長打力、近藤は.571の出塁率によく表れている出塁力と攻撃で大きな貢献を果たしたが、守備で数字が伸ばせず源田に上回られた。

 セ・リーグでも打撃が好調だった遊撃手の田中、坂本が1位、2位となった。両選手は打撃、守備ともに非常に似通った数値となっているが、月間7盗塁を決めた田中が走塁で差をつけた。丸は守備も含めバランスのよい貢献で3位。ビシエドは8本塁打、鈴木誠也(広島)は29安打中16安打が長打と長打力で貢献した。ただ守備で効果的な働きを見せることができなかった。

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