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落語の世界の人気者、与太郎が教えてくれる「流れに巻き込まれてみる」ことの大切さ

6/9(金) 17:10配信

ライフハッカー[日本版]

「与太郎」といえば、誰もが知っている落語界の名物キャラクター。間抜けな失敗をしでかす「バカの代名詞」として知られています。ところが、実際のところ与太郎はバカではないと主張するのは、『なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか 落語に学ぶ「弱くても勝てる」人生の作法』(立川談慶著、日本実業出版社)の著者です。

1991年に立川談志18番目の弟子として入門し、2005年に真打ちへ昇進した人物。そもそも師匠にあたる立川談志が、「落語は人間の業の肯定。与太郎はバカではない」と、与太郎の汚名返上の活動を、著書や講演を通じて説き続けたのだとか。つまり本書ではその志を引き継ぎ、与太郎の生き様やスタンスに焦点を当てているのです。

著書『「めんどうくさい人」の接し方、かわし方』では、「フリ」が常識、「ボケ」が知性、そして「ツッコミ」が正論という三段論法で笑いが起きる仕組みを書きました。この図式は、ある面、バランスの取れた会話のフォルムでもありました。

ところが、ネットの世界で「ショートカットが当たり前」になるということは、「常識」と「正論」がリンクすることを意味します。

会ったこともない芸能人の失言への一般人からの「ツッコミ」は、その代表例です。

怖いのは、それが善意やら正義感に基づいている点です。

今まで「フリ」「ボケ」「ツッコミ」と3つで調和がとれていた会話が、「ショートカットが当たり前」になった結果、「フリ」と「ツッコミ」とが結びついた、より強い「ツッコミ」となって、立場の弱くなった「ボケ」に向かってゆくのです。

こうなると、「ボケ」の復権のためには、「ボケは知性」だなどという「知識偏重」の弱々しい立場では到底太刀打ちできません。青白いガリ勉は、ビルドアップしなければいけないのです。(15ページより)

そこで著者は、「ボケは冒険だ」と定義したいのだといいます。冒険は知性だけではできない行為。「知力・胆力・愛嬌」という、「異性からモテるための3要素」がないと成立しないというのです。

そして、この「知力・胆力・愛嬌」に、「与太郎はバカじゃない」という談志の論点を加えると、古典落語における「ボケ」の体現者である与太郎は、「異性からモテる3要素」を兼ね備えていることがわかる。そこには、現代人が応用できる「生き方のコツ」が隠れているというわけです。

第1章「与太郎はなぜ愛されるのか ~落語の名物キャラ、かく語りき~」から、与太郎が愛されるいくつかの理由を引き出してみたいと思います。

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