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Rev.Run(Run-DMC)来日インタビュー 「ヒップホップとネットは相思相愛」

6/9(金) 21:07配信

KAI-YOU.net

5月29日から6月1日かけて開催された、テクノロジーやエンターテイメント業界の一大イベント「Advertising Week Asia 2017」。そのクロージングパーティーのゲストとして、ジョセフ・“レヴァランド・ラン“・シモンズが来日した。

取材に応じるRev.Run

Run(ラン)またはRev.Run(レブ・ラン)の名で知られる、泣く子も黙るヒップホップのリビングレジェンド、Run-DMCのフロントマンである。

パーティーの直前、幸運にも彼にインタビューの機会が手に入った。

そこで、以前から気になっていた疑問をぶつけることにした。大ベテランのラッパーは、現在のネットやヒップホップをめぐるコンテンツとその恩恵についてどう考えているのだろうか。集中的に聞いた。

Run-DMCがヒップホップに与えた影響

インタビューを届ける前に、まずはRun-DMCがどのようなグループかを少し振り返ってみたい。その存在がいかに偉大かは、口うるさいマニアたちでも意見の一致するところだろう。

彼らは80年代初頭、ヒップホップがブロンクスのストリートから、より広い範囲にリーチしようとしていた時期のフロントランナーだ。

そしてヒップホップの存在を、攻撃的で社会性を有する、パーティーの余興以上のものにした張本人たちである。

もう少し詳しく説明すると、Run-DMCはジェイソン・“ジャムマスター・ジェイ“・ミゼル、ダリル・“DMC“・マクダニエルズ、そして前述のジョセフ・シモンズの3人からなるグループだ。

Run-DMCという名前になったのは1982年のことだが、この3人での活動はその数年前、オレンジ・クラッシュ名義だったころまで遡ることができる。

彼らの最初のシングルは1983年に発売された『It's Like That』。だが、そのB面に入っていた「Sucker M.C.'s」はより重要だ。

この曲は彼らが考える大したことのないラッパー、つまり“Sucker M.C.“に向けて書かれたもので、「心臓発作を起こしちまえ」「お前は自分の妻を欺いてる」「お前は5ドルで喜ぶお子様、おれは100万ドルを稼ぐ男」などなど、舌鋒鋭い罵倒を浴びせている。

ストリートやクラブでのMCバトル自体はRun-DMCがこの曲を書くずっと前から行われていたが、実際の楽曲として何かを集中的に罵倒するレコードが発売されたのはこれが初めてのことだった。

つまり限定された場所での瞬間芸ではなく、パーマネントな音源で何かをdisるという行為を最初にやったのがRun-DMCだったのだ。

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最終更新:6/9(金) 21:07
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