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ロマンチックな「散骨」 高まる認知度、薄れる抵抗感

6/10(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 故高倉健さんの最後の主演作となった映画「あなたへ」、それぞれ原作がベストセラーになり、映画にもなった「マディソン郡の橋」と「世界の中心で、愛をさけぶ」。この3作品の共通点をご存じだろうか? 答は「散骨」。遺骨や遺灰をまく儀式がキーポイントになっている。散骨したとされる著名人を調べてみると、海外ではアインシュタインやジャック・マイヨール、ジョージ・ハリスンの各氏ら、国内では石原裕次郎さんや立川談志さんなどの名前が挙げられる。認知度は高まってきたが、弔いの手法として定着するのだろうか。

■海上散骨は30万円弱で可能

 東京・晴海から船に乗って約50分。羽田沖のポイントに到着した。船はエンジンを止め、やがて海洋散骨式が始まった。参加者は順番に船尾から袋に入った粉末状の遺骨や花びらを海面にまく。その後、屋上デッキに出て黙祷。船は散骨ポイントを3周して帰路についた――。
 ブルーオーシャンセレモニー(東京都江東区)が実施した海洋散骨体験クルーズのひとこまだ。20人以上集まり、満席の盛況ぶり。船内では喪主役の人のあいさつや献花など「お別れ会」も実施、デザートバイキングもあり、湿っぽさを感じさせない旅だった。都内に住む40代の女性は「海が好きだった父が亡くなったときは散骨のことを知らなかった。母が亡くなったときは父の遺骨も併せて、こんな旅立ちをさせてあげるのもいいかな」と話してくれた。
 以前は死んだら墓に入るのが当たり前だったが、昨今目立つのが「お墓はいらない」と考える人たちだ。そんな人たちの選択肢のひとつとして注目されているのが散骨だ。2007年から海洋散骨を手掛けるブルーオーシャンセレモニーの村田ますみ社長は、「16年は年間250件ほどだったが、17年は300件を超えそう。毎週末に船を出している状態です」と話す。
 希望するのは、海が好きだった人や海外で長く生活していた人、そして墓を継承する子どもがいない人や、いても引き継いでくれるか分からない人たちだ。料金は、船を家族などで貸し切るプランで25万円、他の家族との乗り合いの合同乗船なら12万円、同社に委託すると5万円だ。それぞれ遺骨を粉末にする費用の3万円がプラスでかかる。16年は月2回だった合同乗船プランを、17年から月3回に増やした。

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最終更新:6/10(土) 7:47
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