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代官山の美容師から栃木の“かご作家”に 彼女の転機とは?

6/10(土) 20:01配信

WWD JAPAN.com

 瀬尾千夏さんは、沖縄・宮古島の伝統工芸、チガヤ細工のかご制作を行うかご作家だ。職人としてのキャリアは1年程度だが、すでにセレクトショップやギャラリーからオファーを受け、企画展に出品するなど各所から注目を集めている。そんな彼女は2015年末まで、代官山の有名サロン「ダブ(DaB)」に所属し、業界誌にもたびたび登場する有名スタイリストだった。美容師として第一線を走り続ける生活から離れ、かご作家としての人生を選んだ理由とは。人生のターニングポイントとチガヤ細工との出会い、現在の暮らしについて聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):まず、現在の生活スタイルは?

瀬尾千夏(以下、瀬尾):2015年12月末に「ダブ」を退社し、2カ月間沖縄・宮古島でチガヤ細工のかご作りを学びました。現在は地元である栃木県の茂木(もてぎ)町を拠点に、週の半分は宇都宮のサロン「カリオカ(KARIOCA)」でサロンワークを行い、もう半分をかごの制作に充てています。かごは、現在は声を掛けていただいた企画展やイベントなどで販売しています。

WWD:チガヤ細工との出合いは?

瀬尾:昔からモノ作りや職人に対する強いあこがれがありました。それと同時に、日本には跡継ぎがいない工芸がたくさんあることも知っていて。4、5年前から「自分でも何かできることはないかな?」と具体的に調べ始めて以来、どんどんモノ作りに魅せられていきました。実際に挑戦したい工芸の候補はいろいろあったんですが、チガヤ細工との出合いは偶然。3年前の夏休みに宮古島へ旅行に行ったことがきっかけでした。地元のばあちゃんが街のためにやっているような体験教室に行ったら、すごく楽しくて。宮古の人たちにもほれ込んでしまって、「これが大好きだ!」と。そこから宮古島への移住も含め、真剣に考え始めました。

WWD:「ダブ」は都内でも屈指の人気サロンだが、退社すること、東京を離れることに未練はなかったか?

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最終更新:6/10(土) 20:01
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